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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

好きなものだけを好きという戦い

私、ある脚本家の書く作品がどれもこれも苦手なのね。見た瞬間に誰が書いたホンかすぐに分かってしまうくらい。脚本家なんて売文業の底辺で、ほとんどの人間は注文通りに書くだけの作業用ロボットと同じ、という中にあって、作家性というものを比較的認めら…

バレていた

仕事が終わり、更衣室で着替えていた。暇だったし、働いたと言うほど働いてもいないし、役にも立っていない。いつもの話だ。それでもつい、身体の奥から「んーー」と唸り声が漏れ出てくる。 仕事がつまらない、単調で毎日毎日同じことの繰り返し、もう辞めた…

朱に交わったのか、類が呼んだのか

「情熱大陸」に日本のシェイクスピア俳優が出ていて、新劇にもシェイクスピアにも何の興味も無い私は、一体シェイクスピアの何が、そんなに人を引きつけるのか、このオヤジに役者の道を歩ませたのか、が気になってそのままぼんやりテレビを観ていたのだけれ…

付き合ってあげる

帰りの電車で会社の女上司に遭遇した。 家に帰る前に一冊本を買って喫茶店に行くのを人生の歓びとしている人で、帰る方向は違うのだけれど、乗る電車が同じなのだった。今年の三月に異動したからもう会わないと思っていたのだが、実はそれからも何度か見かけ…

金曜日は身体が軽くなるというのも憂鬱

仕事をしていて時間が経たないったらない。水曜どうでしょうの深夜バスで大泉洋が言った「逆浦島現象」という奴だ。比較的暇であることも重なって、もう露骨にやる気のない振る舞いをしてしまっている。当然、肝心なところでも役に立てず、それはそれで落ち…

休憩という名称をやめろ

不潔・副流煙・寒い(暑い)の三拍子そろった、通称「休憩室」での、世間で言うところの「休憩」。こんなものを休憩だとか昼休みだとか呼んでて良いのかね? 今日も昼休みとか言われる時間に、その休憩室とかいう場所に入っていったのね。いつも一緒になるオ…

さよなら今日の日

あるドラマを見ていたら、社会人としてちゃんとしていくのも大事だけど、そんなこといって夢が実現できなかった人をたくさん見てきて、もうこうなったら飯食えないの上等だよみたいなことを、ある人物が言っていて、同じ思いを持って、似たような内容を面接…

試験に出る「中条」 傾向と対策

試験でしばしば問われる「中条」について、簡単にまとめておきたい。 <頻出事項>・宇津井健とガードマンをやった後、港警察署であぶない刑事のタカとユージを課長として指導したタヌキが中条静夫。・三田村邦彦と一緒に三味線の糸で闇の家業を営んだ後、カ…

クールジャパン

夢を見ていた。最初は夜中に家を抜け出して、京都駅のような黒くて無機質な駅っぽい場所をぐるぐる回って締めのラーメンを食おうとする、みたいな話だったんだけれど、場所はそのままでだんだん別の形を帯びてくる。 世界に向けてクールジャパンを喧伝する少…

誰にでも出来るということ

いま、あなたは脚本家になりたい。ずっとなりたかった。ドラマや映画が、あなたの苦しいとき、心を救ってくれたからだ。でも、どうせなれっこないとも思っていた。自分なんかが、こんな空っぽの人間が、才能だってないのに。 つまらない映画を見ると、逆に奮…

お義兄さん

弟が結婚するんだって。凄いなぁ、私たちはあんなに小さかったのに、私なんか未だに大人になれていないのに、もうそんな風に時が経って、こんな風になるんだな。同じように時間を経てきたはずなのに、彼は大きく成長してグイグイと道を進んでいって、私はず…

0人にしてくれ

ふと当然のことを思った。仕事は何? という質問は、あなたはどこに所属しているの? という質問と同値だ。この質問に答えられる人は、誰でも名前を知っている大会社から、そうではない中小企業、あるいは零細企業だったとしても、自分の居場所がある人だ。…

インチキ・サスペンス

ドラマの構造を考えるに当たって、サスペンスドラマはその枠組みを非常に分かりやすく教えてくれる。 だいたい、サスペンスドラマはこういう流れで展開していく。①まず事件が起こり、刑事がやってくる。②現場に残された手がかりを元に、あるいは被害者の身辺…

騙すより、騙す側でいたい

吉岡里帆、可愛いけど演技は苦手かも知れんなぁ。これは彼女の演技そのものが好みでないのか、与えられた役に問題があるのか。『カルテット』における彼女のサイコパス的ポジションは、『いつ恋』の坂口健太郎と大体一緒でしょう? 坂口健太郎はその後別のド…

エキストラ

いつもさぁ、エラそうなことを言っているわけじゃない? 人間は自由なんかじゃないし自由を求めてもいないんだ、自分に与えられた宿命を生きたいんだ、たとえそれが失敗だろうと敗北だろうと、自分にしか生きられない人生だという実感が欲しいんだ、って。失…

捕らぬ狸の皮算用

ゴリゴリのマッチョになりたいとか、女性にモテる完璧な細マッチョを目指す、とかなら話は変わってくるんだろうけど、それなりにメリハリのある、それなりに引き締まった身体をキープしたいというなら、トレーニングは1日30分で十分なのではないか。 だって…

恋する

夕食を家の近所のレストランで摂った。大戸屋で定食を食うつもりだったのに、なぜかココに。そんな大層なレストランではない、とはいえ、ロイヤルホストより少し高いくらいのお店で、そんなにしょっちゅう行く場所ではない。実際、ここに来るのは十年ぶりく…

ジジイとババアのケンカ

あんたが使わないなら先に行かせてくれ、とジジイが言う。いや、使うつもりだが急いでいるなら先に使ってくれて構わない、とババアが言う。自分は急いでいないからアンタが使うなら先に使ってくれ、とジジイが答える。私がやると時間が掛かるから先にやって…

今年もダメだったわ

去年に引き続いて今年もダメだったわ。とりあえず最後の最後まで行けて去年よりかは幾分マシか。筆記は惨敗過ぎてほとんど悔いは無い。面接は私の甘さが前面に出てしまっていて、トンチンカンなこともたくさん言ったから、そりゃダメに決まってるわと思うん…

親に感謝する

ウチは比較的裕福な新興住宅地の中にある。周りには大企業に勤めるエリート社員がたくさん。子供の教育に結構な情熱を掛ける人たちが多くて、京大なんて珍しくないし、関関同立が最低ラインくらいの意識がある。公立の学校だったけれど、同級生はだいたい、…

酔うと饒舌になる

私は母に似て下戸でほとんど酒が飲めないが、父と弟はザルだ。そして、酒を飲むとえらく饒舌になるところまでそっくりである。祖母が言うには、父から話を聞き出すときは、家で酒を飲ませたんだとか。すると聞いてもいないことをペラペラと喋り出す。普段は…

女の子のバンドの話

世代世代で女の子のバンドって言うのがある。それこそ昔はプリプリとか? えらい古い話だ。ウチらの世代はやっぱりJUDY AND MARYだろうけど、女の子のバンドって言うとちょっと違うか。となると、チャットモンチーかな。 いまの世代はSHISHAMOか。私が働き始…

既にあるものと、まだ存在していないもの

小さな頃から思っていた。たとえば数学。勉強が進んでいくと、前にやっていたあの分野での話が、いまやっている分野の話と繋がっていることが分かる。三角比を勉強したときの公式が、ベクトルを勉強したときの公式と、実は同じことを言っていた、というよう…

気持ちのやり場

やれやれまた元の生活に戻ってしまった。本当に刺激的な有給休暇だったとつくづく思う。 もし自分の希望が叶ってそっちの方に進めたら、それはそれで先が全く見えなくて恐ろしい。でも、そっちには行けなくて、やっぱりこの生活が続くと思うと、それも恐ろし…

旅4日目

今日が最終日。朝食はルノアール。11時にチェックアウト。池袋のホテルを出たところに行列の出来るアップルパイ専門店があって、列がほとんどできていなかったので、買ってみた。これは後日食べたのだが、きっと焼きたては美味いんだろうなぁ、という味だっ…

旅3日目

宿を後にして、東京駅へ。そこで飯を食って、池袋まで移動した。どんな風に動こうか、何の計画も立てていなかったが、観光には行くつもりだったので、ロッカーに荷物を押し込んで、とりあえず喫茶店に入った。しかし、そこでも結局プランは決まらず、そのま…

旅2日目

集合時間を勘違いしていて、エラい目に遭いそうになったけど、なんとか大丈夫だった。 聞いていた話と全然違うお題を出されて頭が真っ白になった。何にも思い浮かばなくてダメだここで終わりだと思ってガッカリしていたら、なんとなく書けそうな話の種が見つ…

旅1日目

ちょっとした小旅行をしてきた。その雑感、一日目。 まず京都駅から新幹線に乗った。新幹線に乗ったのは、小学校の修学旅行で広島に行ったときと、中学校の修学旅行で東京に行ったときの2回。自分で券を買って乗ったのはこれが初めてだ。改札の通り方も分か…

告白する

夢を見ていた。いまだに高校生の頃好きだった女の子が出てくるんだから、自分の中の時の止まりっぷりといったらない。そして、夢の中で初めて彼女に思いを告白した。といっても、彼女が好きだと言ってくれて、僕もです、というようなとても卑怯な方法を使っ…

だから要らねえって

ドブみたいな青春を送っていたから僻んでいるというわけじゃなくて、もうバレンタインデーにチョコをやりとりする習慣は、お菓子業界が自身を潤すために設けた消費者がただ消費させられるだけの、義理チョコってお前にチョコもらう義理なんか無いからという…

記憶力がものをいう

結構、記憶力が良い。でも、それは頑張って覚えようとしたときの話。サラッと本を流し読みして、それをそのまま記憶しちゃう、なんて楽をするほどの能力は言うまでもなく持っていない。で、楽をするために記憶することを犠牲にして生きてきた。最後に頑張っ…

教養を逸脱する

次の市川崑監督作品について、石坂浩二が主演でないものを選べ。『獄門島』『犬神家の一族』『女王蜂』『八つ墓村』『病院坂の首縊りの家』 ……知るかよ! って思いません? いや、私は思わないんですけどね。もちろん答えは『八つ墓村』。なぜかこれだけ主演…

過去の因縁と決着を付ける

芦田愛菜が名門私立中に合格した、去年の夏から半年猛勉強してた、というのを聞いて、クッソ落ち込んでる。やっぱ賢い奴には敵わん、出来る奴ってのは何でも出来るもんだ。 お先は真っ暗、振り返っても真っ暗。逃げる先は作り物の世界しかない。一話を見たま…

気を抜くな

キューティーマミーのお二人がイケナイ場所で写真を撮ったことを咎められて少々問題になっているらしい。京都でこの写真、ああ、あそこかとすぐに分かった。鴨藝生の皆さんなら一発でお分かりになったはず。 これ、野宮神社の近くだ。嵯峨野巡りをすると、野…

痛みを忘れる

京都にいた。月一で様子見に訪れる祖父母の家だ。今日は実はちょっとした確認事項があったのだけれど、それを確認するための手段がインターネットのみで、しかし、近所でネットのできる場所が全くないのだった。図書館もないし、あっても京都市民じゃないし…

純文学とあて書き

純文学の「純」って何だろう。それは「編集者がいっちょかみしていない」という意味ではないか。作家が命を削って書いたものを、売れるようにするという名目で書き換えさせるのが編集者だ。売れるようにするもなにも、何が売れるかなんて分からないし、書き…

遮二無二書く

多作と言われる人たちがいるけれど、どうしてそんなにたくさん書けるのか不思議だ。個人的な経験から言っても、書けば書くほど上手くなるのは確か。でも、その数をこなすのが難しい。 まず書くことがないしね。何かを書こう、これをこんな風にしよう、という…

味わう

人生なんて言うのはさ、生まれで決まるわけよ。美しいか醜いか、賢いか馬鹿か、金持ちか貧乏か。でも、そんなもん生まれてくる側には選びようがない。親だって選べないし、生まれない自由すら与えられないのだから。 そんなことを言ったら身も蓋もないじゃな…

休憩室で見る夢

自業自得の慢性的寝不足に悩まされている私にとって、隙間時間の睡眠はきわめて重要だ。 6時に起きて身だしなみを整えて飯を体に詰め込んでから二度寝する30分。鮨詰めの満員電車で身動きがとれないことを利用しての立ち寝20分。帰りの電車で座って寝る20分…

○ビルの屋上

男「俺には分かってしまった。もう既にいろんな人が知っている事実だ。でもみんな誰にも言わなかった。だからみんな知っていたけれど、誰も知らないことだった。それが分かってしまった。この世界には魔法使いがいるんだ。ナニがナニのままナニになってしま…

家には近寄らない

弟が結婚するとかしないとかで、女っ気も浮いた話も何一つ無い私は、別に何の肩身の狭さも感じていないのだけれど、肩身が狭いのを見せないふりをしているんだろうなぁと家族が仄かな気遣いをしてくるので、別にそれも何とも思わないんだけれど、むしろ肩身…

創作は暴露する

自殺をする、ということがどうも自分を引きつけるらしい。自殺に惹かれるなんて馬鹿な話で、自死遺族が聞いたらはらわた煮えくりかえる思いだろう。自分自身は、いつももう死んでしまいたいと思っているが、実際には死んでしまうほどの度胸も行動力も無く、…

またやっちまった

何回反省しても足りないのだが、思いついたことをどうしてメモしないんだよ私は。 今回忘れてしまったのは、何かについての結構真面目な説明で、しかも自分としてはかなり首尾一貫・理路整然とした、目の覚めるような思いつきだった。前々から考えていたこと…

タイムパラドックスものは難しい

そういえば前に見ていると言った『リテイク』が最終回だった訳なんだけれど、期待も金も掛かっていないせいか、拍子抜けするような終わり方だった。実は一番身近にいた成海璃子が、保護の対象である未来人で、筒井道隆を救うために未来からやってきた彼の娘…

これで無理なら仕方ない

5分の会話劇、書いたぞ。これで無理なら仕方ない、と思えるものが出来たのは良かった。もう後は好みの問題だ。 ただ、「一場面人物二人、5分の会話劇を書け」というだけで、提出の要領にフォーマットの指示が全く載っていないから、あらすじを書くかどうかで…

少女のような美しさ

職場近くの中華屋に飯を食いに行った。個人経営。コックの男と、給仕の女。おそらく夫婦。二人とも中国人。アジア諸国は旧正月っていうの? の時期で、向こうはお祭りムードなんだとか。お姉ちゃん、といっても30半ば、いやつい最近まで40を超えていると思っ…

触媒

私は自分が馬鹿なせいか、昔から賢い人を見つけるのが得意だ。私は自分が馬鹿だから、馬鹿とは付き合いたくなくて、そういう人と友達になる。といっても、最初から「賢い人」というのは、私のような馬鹿を相手にしない。だから、私が仲良くなる「賢い人」と…

起伏の激しい日

「ありがとう」と感謝され、「いいお嫁さんを見つけなさい」と励まされ(凹むが)、「能書きたれるな馬鹿野郎」と罵られ、「男前の兄ちゃん」と褒められ。 職場の人は私には基本的に親切でありがたいなぁと思うし、しかしいちいち細かいうっとうしい連中だな…

松方弘樹の思い出

松方弘樹が死んじゃった。昭和がまた一つ終わっていく。昭和生まれの端くれとして、京都好きの端くれとして、太秦っ子の端くれとして、とても寂しい思いがする。 松方弘樹といえば、『遠山の金さん』が好きだった。母の実家が太秦、祖父はジジイのご多分に漏…

迎合か反発か

美術の授業を例に取ろうと思ったが、絵が描けないから、たとえば、ペン習字。先生がお手本を書いて、それをなぞってきれいな字を書けるようになりましょう、という。でもさ、その先生の字が全然好きじゃないわけ。きれいだと思わない。 いま私は、字がきれい…