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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『望郷』(1937)

映画・ドラマ

『望郷』(1937) ジャン・ギャバン ほか

物語を進めるための設定があざとい映画。

街一番のワルである主人公は、迷路のように入り組んだ街の構造を利用して、いつもすんでの所で警察から逃げ切っている。街から一歩でも出たら捕まえられる……というのが話の軸。警察には捕まりたくないが、街に閉じこめられているのも耐えられない主人公が、酔って街を飛び出ようとして、それをワルに惚れている女が引き止めたりして、ドキドキを盛り上げる。

一方、組織からはぐれたデカがいて、こいつも主人公逮捕のために独自で捜査している。ところがこの刑事、主人公と町中で会って親しげに話したりする奇妙な関係にある。いわく、町中で捕まえても無駄だから、街の外に出たら逮捕するんだと。これがあざといでしょ。一対一で悠長に会話しているシーンだってあるんだから、その場で逮捕もできるだろ、と誰もが突っ込みを入れるところじゃないだろうか。この刑事がそうするのは、それが「主人公が街から出るか出ないか」でストーリーを引っ張っている映画の禁に触れてしまうからに過ぎない。

で、その刑事はどうするか。劇中、主人公は一人の金髪美女と恋仲になる。これを利用するのだ。金髪美女に、主人公は死んだ、と告げる。金髪美女は国に帰ろうとする。主人公が追いかける。街を出たので逮捕、というわけだ。船に乗って去ろうとする金髪美女に向かって名前を叫ぶが、汽笛にかき消されてしまう。落胆した主人公はナイフで切腹して果てる。

なんかよく分からなかった。

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