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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『大逆走』

演劇・ミュージカル

『大逆走』 北村一輝 吉高由里子 ほか

森ノ宮ピロティホール。10月31日、13時開演。

意味不明との前評判通り意味不明な作品だった。要するに、死に取り憑かれつつある人たちが生の世界へと大逆走を果たす、ということを非常に分かりにくいメタファーを用いて描いた作品っていう理解で良いと思うんだけど、ホントに面白くなかった。

トイレ休憩中に皆が口をそろえて「意味が分からない」と言っていたのが印象的で、カーテンコールはまるで熱気が無く、もはや慣例化してしまったきらいのあるスタンディングオベーションすら無かった。生で見た北村一輝は格好良くて、劇を引っ張る力も十分だったが、いかんせん話が面白くなくて気の毒としか言いようがない。大倉孝二がお笑い担当だったんだけど、意味不明な状況に対して「何これ!?」と突っ込むワンパターンなものばかりで、だんだん腹が立ってくる。そもそも、全てが意味不明なんだからね。ってことで、彼もつまらないお話の犠牲者。

この「意味不明」っていうことについては、作者が意図的に仕組んでいるのか、「意味を求めるな」という趣旨のセリフを劇中何度も叫ばせていたのだけれど、そんな意味のないものに金を払わされるこっちの身にもなって欲しい。吉高由里子をオペラグラスで追いかけて時間つぶししていたくらいだ。テレビ通りだったけど、かわいかったです。

観客に多用な解釈を許すために敢えて抽象的な内容にしているなら構わないと思うんです。でも、それは作品に統一したものがあってこそでしょう。そもそも意味のないものに対して、観客は解釈を施すことは出来ないんじゃないかな。なーんて言うと、解釈力が足りないとか、頭が悪いとか、言われちゃうんだろう。だから、シンプルに感想だけをもう一度。つまらなかったです。