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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『シナリオの基礎技術』

『シナリオの基礎技術』 新井一

日本でシナリオを書くなら一番最初に読まなければならない、とされている本。

要はシナリオの書式とルールの話で、原稿用紙はこう使え、こういう映像を撮りたいならこう書け、小説と違って映像(シナリオ)はこうしろ、という話の羅列。書きたいことをシナリオであらわすにはどうすれば良いか、が書いてある説明書みたいなもの。構成もへったくれもなくて、同じようなことを二度も三度も。読みにくいったらありゃしない。

本書を一言で要約するなら、「映像にならないものは書くな」ということになるのか。小説と違ってシナリオには心内文とか地の文がないから、「Xは○○な気持ちで走った」とか書かれても困るんですよ、というわけだ。確かに、例としてあげられているものは、シナリオとしては形がなっていないと言わざるを得ないものばかりなんだけど、「映像にならないものを書くな」っていうのを金科玉条みたいに言われてもなぁ、とは思う。この本で書かれていることが絶対じゃないことは、実際のシナリオを何本か読めば分かる通り。

それは取りも直さず、シナリオが映像の設計書だからこそ。いま我々はカメラに人が起こす「こと」を収めようとしている。建築家が「もの」を対象に設計図を書いているのとは訳が違う。

シナリオの基礎技術

シナリオの基礎技術

 

というわけで、書式とルールを学ぶなら次のサイトで十分。というより、最もわかりやすい。

どうしても本で、というなら、同じスクールの講師が書いた次の本が読みやすい。

シナリオの書き方―映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座

シナリオの書き方―映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座

 

ちなみに、話の作り方、については、それこそ話にならないんだけど、なのに『基礎技術』には続編がある。さすがに読まなくて良いのでは。

映画 テレビ シナリオの技術

映画 テレビ シナリオの技術