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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『神話の練習帳』

脚本術・映画学・物語論

『神話の練習帳』 大塚英志 

著者の大塚英志は『物語の体操』『ストーリーメーカー』『キャラクターメーカー』など、創作関連の本をいくつも出しているが、使用する理論はいずれも、グレマスの「行為者モデル」、キャンベルの「単一神話論」、プロップの『昔話の形態学』で、内容は概ね同じとのこと。理論を実践できるように、ざっくりと使いやすい形にまとめたのが本書、ということらしい。

無理矢理にでも物語の外形・大枠を作り出す方法、ということで、いわば「仏作って魂入れず」の状態。ただし著者自身それを分かった上で理論を提示しているようだ。とりあえずでも容器を用意しないと、中にモノを入れようがないじゃん、という潔い開き直りか。ちなみに、プロット(外形)を脚本(内容)に落とし込むには別の理論がある、とのこと。(cf. http://wise9.jp/archives/2427)

いわゆる「物語論」を創作に利用するという点で、創作指南本としては珍しい逸品といえる。

神話の練習帳 物語作者になるためのドリル式ストーリー入門

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