京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『戯曲の読み方』

『戯曲の読み方』 デヴィッド・ボール

一読してクソだなと思って、後日再読してみたら、これって結構良いこと書いてるよな、と思った本。本を読んでいると、たまーにこういうことが起こる。

均衡状態がある出来事によって破れ、それがまた別の均衡状態に落ち着く、というのがドラマの基本構造だという。人物は欲求実現のために行動を起こし、それが次の行動の引き金となる。葛藤によって行動が阻まれ、新たな行動が生まれるのだ。行動の連鎖は葛藤が失われるまで、つまり新たな均衡状態に落ち着くまで続く。それがドラマだ、というわけ。ドラマの原理に触れている数少ない本の一つだ。

後半は、シェイクスピア万歳という内容で、あまり参考にはならないかも。成分を知っても仕組みを知っても、書き方が分からない、というのが創作の難しさだよねぇ。

戯曲の読み方―戯曲を深く読みこむために

戯曲の読み方―戯曲を深く読みこむために