京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『高校生のための実践劇作入門 Part2』

『高校生のための実践劇作入門 Part2』 北村想

戯曲の書き方を知りたいという女性が劇作家に教えを請うという小説の体を取った参考書。女性にはモデルがいて、かつて著者のワークショップに参加していた現在プロの作家なんだとか。前著の応用編とのことだけれど、習作に対してツッコミを入れる点で具体的ではあるものの、内容として発展的なものを扱っている感じではないな。簡単なことをわざと小難しくいう悪いクセも抜けていない。

別役実が好きだったり、劇には明確なオチは必要ない(からサラッと終わっちゃえばいい)なんていうところはほとんど共感できない。読み物としては面白くて、何度も吹き出しながら読んでいたが、タメになったかと言われると……。

最終章は演劇用語の解説で、著者は結局これが書きたかったんじゃないのか? と思った。前著もそうだったが、全編にわたって蘊蓄のひけらかしが多い。

よかったのは、シェイクスピアチェーホフもどうでも良いから、お前の世界を書けっていうところかな。付録として、現役作家に劇作の実際をインタビューしたものが載っていて、これもおもろい。ただまともに答えている作家は数人で、松尾スズキとかふざけてて腹が立つ。

高校生のための実践劇作入門〈Part2〉

高校生のための実践劇作入門〈Part2〉