京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『就職戦線異状なし』

朝から前に録画しておいた『就職戦線異状なし』を30分で見終わった。公開当時はバブルの弾けた直後で、こう上手い具合に就職することは出来なかったみたいだけれど、映画の中にはまだバブルのニオイが残っていて、すごく時代を感じさせる。

私は就職活動自体やったことがないから、あんまりきちんとした仕組みは分かってないんだけれども、就活って、やってることは25年前もいまと変わらずに、概ねクソであることを確認した次第。

テレビ局を志望する早稲田の男が主人公。完全に就活に出遅れている青年は、模擬面接とは名ばかりの第一次試験で醜態をさらす。さらに後日、酒の席で殴り合いのケンカをしてしまうのだが、何とその男はテレビ局の人事担当だった。ところが何故か試験には合格し、スイスイと次の審査に進んでいく。しかしこれ、実は、人事の男が青年に恥をかかすために仕組んだ悪戯だったのだ――というお話。

どこかで見たようなシチュエーションが連続するけれど、それだけに抜かりがないというか、良くできた映画だった。ダメな奴(織田裕二)が敵対する圧力(本田博太郎)に勝つというメインストーリー。その周りに、頑張ってもダメな奴(的場浩二)、夢を諦めざるを得ない奴(坂上忍)、主人公を助けてくれる奴(和久井映見)、主人公に振り向いてもらいたい奴(仙道敦子)、を上手に配置している。

結局、織田は合格するけど、蹴る。で、規模は小さいけれど、別のところに就職する。早稲田だから、トップを狙わなければ、どこにでも受かる、ということらしい。多分、共感を得られないというか、この映画を台無しにしてるのはこの部分だろうな。

まぁ私はそこら辺は比較的どうでも良くて、1990年代の東京の大学って、なんかちょっと良いよね、っていうことが言いたい。あと、この人間関係ね。東京の大学って、関西の大学とはやっぱり違った文化の匂いがある。『シコふんじゃった。』の立教の雰囲気とかも、なんか良くて、憧れる。2000年代になると、スーパーフリーとか言い出して、私の中ではにわかに魅力を失っていくんだけども。