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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

むなしいとき

いい歳をしたオッサンがエロ画像を見ている様子ほど虚しいものはない。

難しい顔をした中年オヤジが、難しい顔をして電車に乗り込んで来るなり、難しい顔をしてスマホをいじっていた。私とオヤジは対面するように立っていて、オヤジはスマホの画面が誰にも見られていないと思っていたのだろうが、オッサンの後ろにあるドアの窓ガラスにバッチリ全てが映っている。女の裸の画像を一枚ずつ吟味していく。気に入った写真をとりあえず保存していき、プロパティで画像サイズを確認して、より鮮明で大きな写真を残していく。駅についてドアが開くたびに、乗り込んでくる客の目線を気にしてスマホの画面を隠す。その度胸のなさがますます虚しい。

男なんていつまで経ってもエロなんだろう。別に私だってそうだし、そこは否定しないんだけど、見ているこっちが恥ずかしいから、隠れてやってくんないかなぁ。仕事帰りのオッサンが洋物のエロ本を堪能していたり、ビシッとしたスーツを着たそれなりのビジネスマンに見えるオヤジが朝から風俗サイトで女の品定めしていたりするのをみると、どんどん萎えていく。