京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

さよならVAIO

家に初めてパソコンが来たのは、Windows95だから、私が小学生の頃だったか。IBMのパソコンだった気がするな。ゆくゆくは子供も使うから良いものを、と言って高い奴を買ったんだ。親父は何を買うにしても「良いもの」を欲しがる。どうせ使わないものでも「良いもの」。思いついたらすぐに「良いもの」。で、「子供も使うから」を言い訳にする。

中学に入ったと同時にネットに繋がって、なんか色々やったなぁ。色々失敗もした。当時はインターネットが爆発的に普及する最初期で、周りにはインターネットをやってる人なんてごく少数しかいなかった。親父がパソコンをチューンナップし始め、それによって不具合も生じ始め、なかなか思い通りにパソコンを触れなくなってしまったから、自分でパソコンを買ったのが中2の夏。ソーテックのe-oneだ。マックのデザインもろパクリで話題になった奴。まぁよくあんな低スペックなパソコンで遊んでいたものだ。同級生がVAIOの最上位機種をドカンと買ったりしていて、家はお金持ちじゃないから仕方ないと冷静に諦めていた頃を思い出す。

高校に入ったときに、親がお祝いにパソコンを買ってくれた。買ってくれたというか、作ってくれたというか。いま思えば、凄い短いスパンでパソコンを新調しているじゃないか。このパソコン、さすが親父製で凄く不安定だった。でもスペックはe-oneから急激に上昇してそれなりに快適だった。戻れるならこの頃から人生やり直したい。

このパソコンはどれくらい使ったんだろう。高校卒業してからしばらくしてモニタが雷で吹っ飛んでしまうというアクシデントが勃発して、大学に入るまで自室にパソコンがなかった時期があったと思う。結局5年か6年くらいは家にあったんだろうか。

大学にようやく入って、これまたお祝いで祖父さんがパソコンを買ってくれたんだ。それがいま使ってるVAIO。中学生の頃に憧れたVAIOをようやく手にすることが出来て感慨深かった。大阪のヤマダ電機で買ったのか。もうパソコンなんてどうでも良いやと思っていたのに、店でこの機種を見て、一目惚れした。スペックもクソもあるか、この美しいパソコンがどうしても欲しい、と思ったのだった。あれから8年。早いなぁ。

ちょっと寂しいけれど、そろそろお別れ。e-oneを処分したときも何かこんな感じだった気がする。なんせこいつは8年のお付き合い。孤独な私の唯一のお友達だったわけで。このパソコンから数多のつまらない文章が紡ぎ出されたのだ――。

ただ処分方法はあの頃と少し勝手が違うみたいだ。リサイクルマークが付いているから、然るべきところに連絡するとタダで引き取ってくれるらしい。それから、さすがメーカー製のパソコンと言うべきか、処分の際にHDDの内容を全消去するソフトがプレインストールされている。そうか、HPでパソコンを買うときオプションにあったソフトはこれのことか、と今更勉強になった。次処分するときに改めてソフトを用意せねばなるまい。