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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

唯一無二の表現

星野源の『SUN』のPVを見ていた。というか、何度も見ている。大サビのところ。おかっぱのお姉ちゃんたちが星野源を中心にして踊っているでしょう。たくさんいて、顔はよく見えないまま、みんなで同じ踊りを踊る。衣装は違うけれど、彼女たちが表現する方法はダンスしかない。

それでさ、個性という言葉は嫌いだけれど、同じ踊りなのにそれぞれに違う味を持っているわけです。それがさ、凄いなぁと思って。

この中で、明らかに一番踊りが上手なのは水色。踊りに余裕があって、その余裕をキレの良さに向けられている感じがする。おまけに手足が長い。どうもPV序盤に出てくるのも彼女のようだが(服の色が一緒だし)ずっと映っていられるのにはそれなりの理由があるんだろうな、と思った。水色の反対側にオレンジがいるけれど、多分ほとんどの人が水色の踊りを見るんじゃないか。いや、ほとんどの人は星野源を見るのか。

あと気になるのは白と黒の三角模様の女性。ちょっと反則かも知れないけれど、凄く笑顔なのね。それを別にしても、踊りそのものがとても楽しそうに見える。この人を見ると、水色の踊りはビジネスの感じがしてくるから、不思議なもんだ。

ダンスって、誰かが決めたフリを上手に踊るだけなんだと思っていたけれど、きっと違うんだな。芝居と同じで(いや、芝居のこともよく分かってはいないのだが)音楽と振り付けを自分で解釈して、それを踊りで表現する。これまた芝居と同様、それが他人から与えられたものであっても、唯一の表現が可能だし、どうしても唯一のものになってしまうのだ。

今更だけれど、自分では凄い発見をしたと思った。