京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

絹川教授、供述調書を取られるの巻

たぶんあんまり詳しく書くとダメなんで、ざっくりとだけ書くけど、供述調書を取られた。なんでも以前仕事で一度だけ関わったことがある人のあれがあれでそのときのなにがなにであったか、というのを文書にしないとダメなんだそうだ。以前、電話で色々と聞かれたので、とりあえずの文書ができあがっていて、今回はそれを確認/修正するという作業らしい。

供述調書は、刑事の取り調べに対し私が一人称で答える、という設定で書かれる。まず、私が自分の身分を明らかにする。名前は何で、住所はどこで、会社名と職場の所在地は、と続く。業務内容については詳しく説明を行い、その際、用いた書類を提示すると「そこで本職は、提示された書類に資料1と名前を付け、本調書に添付することにした」と語り手が登場する。

全体としては、身分証明→業務内容の説明→当時の状況説明→自分が被害者である(自分はその人物/事件とは無関係だ)という訴え、の形で話が進んでいく。要は業務内容に沿って当時の状況を説明することで、それがいつも通りで、私たちはその人物のいかがわしさには気がつかなかったのだ、ということを訴えるわけだ(この件に関しては、どうも会社から被害届を提出しているらしい)。なんか学部時代の「規範定立」と「当てはめ」を思い出した。

結論部分は「こんな奴、初めて会って誰かも知らないし、うちは普通の人だと思って仕事したのに、だまされた、むかつく、刑事さん、お願いだから懲らしめてください」みたいな感じになっていて、これはどうも決まり文句らしい。なんかつまらん脚本みたいだ。言葉のニュアンスで文意が変わって矛盾するから気をつけろとか、ここが曖昧だから確認しろ、という旨の朱筆が入っている。ホン読みの上司がいるなんて、ますますシナリオっぽい。

訂正された文書を再度印刷して、最終ページにサインと、人生初の拇印を押して終了。なんか、すごい体験をした。

面白そうな仕事だと思う反面、お前それ本当に事件と関係あるのか? というような細かいところまで調べて文章化するんで、嫌になりそう。しかも、こんなことをするために、リンゴの国から出張で来ているんだから、効率が悪いというか何というか。まぁ、それでも今の仕事よりはマシか。いや、案外私に向いている仕事かもしれないな。

ちなみに、警察で使ってるワープロソフトは一太郎だった。これってトリビアになりませんか。