京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『ザ・ストーリー』 Chapter10

『ザ・ストーリー』 Chapter10 ロバート・マッキー

目次:

INTRODUCTION 型破り脚本術
Chapter 1 ストーリーは「生きる」こと
Chapter 2 構成のスペクトラム
Chapter 3 物語世界を創造する
Chapter 4 ジャンルと決まりごと
Chapter 5 構成とキャラクター
Chapter 6 思考と感情のデザイン
Chapter 7 ストーリーの本質
Chapter 8 インサイティング・インシデント
Chapter 9 困難の連鎖
Chapter10 シーンをデザインする
Chapter11 シーンの分析
Chapter12 コンポジション
Chapter13 危機、クライマックス、解決
Chapter14 敵対者の原則
Chapter15 状況説明
Chapter16 問題と解決策
Chapter17 登場人物
Chapter18 脚本の実際
Chapter19 プロの流儀

シーンをデザインする

シーンでの目的は、必ず超目標の一部である。全てのシーンが、程度・規模の大小を問わず、ターニングポイントであることが理想だ。ターニングポイントの効果は、驚き、好奇心の高まり、洞察、新しい方向、の4つ。

トーリーを振り返り、観客は自ら発見/理解し、それによって新たな疑問が生まれる。脚本家は、自然にたやすく、自ら発見したかのように、彼らを導く必要がある。そのためには、セットアップとペイオフという戦略を用いる。
セットアップとは、層をなすような知識・情報の配置のこと。
ペイオフとは、配置したものを観客に届けて、ギャップを埋めること。
トーリーは人生と違い、いつでも修正が利くから、とにかく想像力を働かせる。非論理的なものでも、理屈を後付けして、筋の通ったものに出来るし、それによってストーリーが見つかるかも知れない。

観客の感情を揺さぶるためには、感情を引き起こすのに必要な体験を描き出し、それを体験させること。感情にはバリエーションがあるが、大きく言えば、喜びと苦痛、の2つのみ。価値の変化が生じたときに、感情が生まれる。主人公に共感し、主人公の共感を知り、主人公を応援するという状態を前提とする。

効果減少の法則(効果逓減の法則か?)同じことを経験するほど、その効果は薄れるということを考慮し、ポジ・ネガを交互に力強く生み出す。例外的にネガネガ、ポジポジと進行させることができる。前者より、後者の程度が著しく大きいとき、そのコントラストによって可能となる。

感情は短期的、気持ちは長期的。気持ちによって、感情が特定される。気持ちは、映画において雰囲気とも言われる。セットアップ同様、感情を引き出すお膳立てのようなもの。
善か悪かは選択とは言えない。人は善、あるいは正しいと信じていること、または理屈づけしたことしか行動に移せないからだ。真の選択とは、ジレンマのこと。ジレンマとは、
2つの善のうち、1つしか選べない。
2つの悪のうち、1つを選ばなければならない。
という状況を指す。
ただし、二者間での葛藤はネガポジの行き来だけで、ジレンマとは言えない。最終的にポジで終わっても、その後のネガが想像できてしまうからだ。意味ある決定には三者が必要となる。

だんだん、羅列っぽくなってきてるな。次は「Chapter11 シーンの分析

ザ・ストーリー

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