京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

開陽亭に行った

『セトウツミ』を見に行った日、開陽亭で昼食を取った。この店、少し前に関西ローカルの夕方のニュースか何かで、たむらけんじだったか誰かが、取材で訪れていたのだった。といっても、この店自体が取材対象だったのではない。かつて京阪の四条駅が地上にあって、その様子を写した古い写真が、一体どこから撮られたものかを調べよう、という内容だった。それを撮ったのが、開陽亭だったと。創業100年以上の老舗だ。京都じゃ創業100年を老舗とはいわないんだけどな。

中に入ってみると、若いスタッフだらけ。あれ、なんか誰か来ましたよ、という具合で、全然迎え入れられた感じがしない。なんか間違って入ってきちゃったかと思いつつ、2階席に行こうと階段に足を掛けたら、一段目だけ幅が違って大コケしそうになってしまう(ちなみに、帰りもコケそうになる)。2階に行ったら先客が。若い女子三人で、昼間っからリッチやなぁ、と思った。こっちは結構頑張って入ってきたんやで。なにせ先斗町や。で、ここでも、店員はなんかポカーンとしていて、ようやく一人だけきちんと仕事の出来そうな、ヒャダイン似のお兄さんが接客してくれる。

机の上にナイフとフォークとスプーンが一本ずつ置いてあって、まず出てきたサラダにフォークを使い、次に出てきたスープにスプーンを使って、しばらく後に出てきたメインディッシュの時には、ナイフしか残ってない。ホント、店員さんが慣れてないっていうか何にも考えていないっていうか。

肝心のお食事はすごくお上品。古き良き日本の洋食という感じで、とても優しい味がする。前に連れて行ってもらった萬養軒に似ている。同じ老舗でも東洋亭が現代的で尖った味がする(飯が進む味というか)のと対照的。

まぁトータルでいうと、イマイチだったかも。最後に出てきたコーヒーも煮詰まってたし。飯なんて食えるだけありがたいと思ってるんで、あんまり文句を言いたくないんだけど、これで二人5000円ってのはなぁ。

で、帰り際にレジ打ちをしてたのがここのご主人。もう随分とおじいさんで、そうそう、たむけんはこの人と話をしていたんだったと思いだした。もう80になろうか(あるいはとっくに80越えか?)というこのおじいさんが一番元気に接客していたぞ。「テレビに出たはりましたね」と声を掛けると、まぁホント商売人かくあるべしという感じに愛想良く話をしてくれた。ちなみに、この店、テリヤキソースの元祖らしく、それもテレビでやっていたのだが、何の元祖だったかを思い出せずにご主人に聞いたところ、これも丁寧に教えてくださった。

日本人って接客にうるさいというか、客の方が「お客様は神様だ」という意識を強く持っていて、心の底からウザいと思うけれど、やっぱりこうやって接客の出来る人と全然なってない人を見ると、接客って大事だなと思わされる。このおじいさんがいるなら、また食べに行こうかな、と思ったもの。今度はテリヤキを食べにね。