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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『ザ・ストーリー』 Chapter13

脚本術・映画学・物語論

『ザ・ストーリー』 Chapter13 ロバート・マッキー

目次:

INTRODUCTION 型破り脚本術
Chapter 2 構成のスペクトラム
Chapter 3 物語世界を創造する
Chapter 4 ジャンルと決まりごと
Chapter 5 構成とキャラクター
Chapter 6 思考と感情のデザイン
Chapter 7 ストーリーの本質
Chapter 8 インサイティング・インシデント
Chapter 9 困難の連鎖
Chapter10 シーンをデザインする
Chapter11 シーンの分析
Chapter12 コンポジション
Chapter13 危機、クライマックス、解決
Chapter14 敵対者の原則
Chapter15 状況説明
Chapter16 問題と解決策
Chapter17 登場人物
Chapter18 脚本の実際
Chapter19 プロの流儀

危機、クライマックス、解決

危機とは、決定のこと。ストーリーの義務的シーンのことでもある。最大の敵対者を前に、欲求の対象を手に入れるため、最後の決定を下す主人公は、真のジレンマに陥る。行動するより、決定する方が遙かに難しい。それは、決定が意志の問題だからだ。

クライマックスに、さらにもう一度、予想と結果のギャップが生まれたら、インパクトが大きい。最終決定のシーンは静止状態にしてしっかり見せ、クライマックスへとつなぐ。クライマックスは説明不要な行動によってまれる変化で、その変化の持つ意味によって満たされている。サブプロットは、ストーリークライマックスと同時に、それが無理なら、クライマックスの前にけりを付けておく。ハッピーエンドにせよ、悲しい結末にせよ、観客の望むものを予期しない形で与えること。

解決パートは3つの使い方がある。第一に、クライマックスの前にサブプロットのオチが付けられないとき、ここでけりを付ける。第二に、メインプロットを引っ張り込んでひとひねりする。第三に、主人公の行動の影響の広がりを描く。こうした使い方をしない場合でも、観客の気持ちを整えるために「解決」のパートは用意しておく。

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ザ・ストーリー

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