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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

解決篇

いまさら古畑任三郎もないだろう、という感じだが、解決篇へ引き延ばしてしまったから、ここで解決させておこうと思う。加藤治子の回と、江口洋介の回が矛盾している、という話だ。実際には、矛盾と言うより、江口洋介の回で明らかなミスが発生している、ということなのだが。

まず、加藤治子の回。物凄くゆるーい話で、事件のポイントが凶器だった。皆さんご存じの通り、凶器は小銭を袋に詰めたもの。被害者だった犯人の妹が募金するために貯めていた小銭を、袋に詰めて、それで殴り殺したのだ。袋を燃やし、小銭を換金すれば、証拠は隠滅されるというトリック。ちなみにこのときの小銭は、総額で6万だった。

江口洋介の回は、駅の遺失物預かりに行ってしまったカバンを取り返すために、電車の運行管理システムをいじって、架空のハイジャックをでっち上げるというもの。警察として現場に乗り込んだ犯人グループの一人である江口洋介は、ハイジャック犯の要求に従う形を取って、目的のカバンを奪還しようとする。そのハイジャック犯の要求が、身代金で、鉄道会社の一日の売上金800万円を、すべて小銭のまま、指示するところに運べ、というものだった。

さて、もうお分かりだと思うが、ガラスの花瓶(もしかしたら水差しかも。これは重要なところ)に山盛り入った小銭が6万円だ。多分、これは妥当だろう。すると、江口洋介たちが運んだ800万円はおかしくなる。こんなに少ないはずがない。彼らは、カバン4つを使って、800万円を運んでいるが、これは無理だ。さらに言えば、最後の最後、江口洋介はこの身代金を一人で持って返しに来る。絶対に不可能、としか言いようが無い。

江口洋介は自分の犯行計画を誰も傷つけない賢い人間が立てたもの、と自画自賛していたが、誰も傷つけないどころが、まず自分の腕が引きちぎれるだろう。そして、カバン4つじゃとてもじゃないが足りない。「頭でっかち」な犯人としては、福山雅治を大いに上回ると思う。

という話でした。