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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

高校で嘘を教えられた

私、これでも高校は英文科的なところに通っていて、語学としての英語はからっきし(死語)だったけど、高校の科目の中ではまだ得意な方だった。教わったことはほとんど忘れてしまったんだけれど、覚えている少ない知識の一つに、「障害者」という英語がある。

辞書を引くと「障害者」は"handicapped people"で「ハンデを背負った人たち」と英訳するのだが、いまの世界ではPolitical Correctnessが重視されるので、こういう言い方はしない。これからは"challenging people"「(自らの障害という困難に)挑戦する人たち」と書きなさい、と言われた。これが13年ほど前の話。

しかし、最近知ったところによると、障害者は"challenged people"と綴るそうだ。「挑戦させられている人々」ということなのだろうか。能動と受動なんだから、challengingにしておかないと、結局ネガティブなイメージがぬぐえない気がするんだけど、ネイティブ様や帰国子女様が言うんだから間違いないんだろう。だったら、高校で教わったあの知識は何だったんだ。

ちなみに同じ授業で、これからは外国人に合わせて「ファーストネーム+ファミリーネーム」と名乗るのではなく、日本人は「姓+名」の順に名乗ればよろしい、と教わったが、「姓+名」の順で名乗っているのは韓国人くらいで、あれから日本人がそんな風に名乗っているのを見たことも聞いたこともない。

結局、あの高校で得たものって何だったのだろうか。