京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

天は二物を与える

うちの会社のパートさんに(といっても私だってバイトさんなんだけど)Mさんという女性の方がいる。もう50は過ぎて、下手すりゃ60に差し掛かろうか、という位の女性なのだが、とても美人なのだ。美人だから実年齢より大人に見えると言うことなのだろうか。芸能人でいえば片平なぎさに似ている。スラッとした長身で、背筋がピンと伸びて、後ろ姿は20代と言っても通用するくらい。品性下劣な私の勤めるようなうちの会社には似つかわしくない、上品な話し方をする人で、立ち居振る舞いからもなんとも言えない知性を感じる。といって、お高くとまっているわけでもなく、アホな話にも対応可能なところが、ますます知的だ。

私は偶に派遣される別部署で、これまた偶に派遣されてくるMさんに会う、といった具合で、これまで3,4回しかお目に掛かったことがない。にもかかわらず、Mさんは私の名前をすぐに覚えてくれて、声を掛けたりしてくれるんだから、さすがだ。

来月から私の代わりに別部署に派遣されることになった社員さんと、そのMさんの話になった。綺麗だし、頭も良いし、一体何者なんですかあの人は、と。社員さんはMさんのことをよく知っているらしく、娘が二人いて、その娘さんもエラい別嬪で、しかも賢いのだ、と教えてくれた。大阪の人なら誰でも知ってる公立高校に通っている(通っていた?)らしい。ちなみに、渡来系の血を継いでいる、という嘘か本当か分からない話もあるらしく、しかしどことなく漂う貴なる風格が、その話の信憑性を高めるのだった。

何にせよ、天は二物を与えるのだなぁ、と凹んだ。私には一物もくれなかったくせに。イチモツはあるが、一瞥もくれない。……と、下ネタが決まったところで(決まってねえよ)、話をサゲさせてもらおうと思う。すっかりオッサンだな、私も。