京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

晴れても曇っても

関西地方は一年でもそうそう無いほどの晴天だった。朝、窓から差し込む日の光の輝きが、すでにいつもとは違っていた。抜けるような青空、とはまさにこのことだと思った。空気は澄んでいて、明るく照らされた森の緑が、そのまま目に飛び込んでくるようにハッキリと見えた。凄いなぁと思った。ただとても天気が良い、というだけで、この世界には生きる価値があるとまで思えてしまうんだから。

しかし、空を見るのもここまで。私の仕事場は建物に囲まれた中にあり、日中、日が差し込むことはない。外が晴れなのか雨なのか、いま昼なのか夜なのかも分からない。そういうところで働いているのも、私の気持ちを陰鬱とさせる理由のひとつなんだろう。

仕事を終えて建物から出ると、もう日は沈んでいた。凄く悲しかった。根っからの引きこもりだけれど、明るい空を見ていたいと思う。夜は孤独で不安になる。暗い空はひとりぼっちだったあの頃を思い出させるし、訳もなく焦る。いや、訳はあるんだが。そして今もひとりぼっちだ。なんで大学受験失敗したかなぁ。っていうか、なんでこんなコンプレックスを抱かざるを得ない欠陥を持って生まれてきたかなぁ。俺の高校時代返して欲しい。可愛い彼女とか欲しかった。金欲しい、仕事辞めたい。