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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

右目と左目

小さな頃、片目をつぶって物を見ているときに気がついた。左目はほのかに赤みがかって見える。右目はほのかに青みがかって見える。他の人はどうなのだろう。私の目がおかしいのだろうか。しかし、これを知ったときに思った。では、物に付いている色というのは何なんだと。その物の本当の色は一体何なんだろうと。

それで私なりに結論を出した。私がいるから物には色が付く、ということである。少し大きくなってからもう少しこのことを整理してみた。つまり、私がいて、私が物を認識し、それによって物(色)が存在しているということになるわけだ。

認識する私を消すか、認識を変えれば、存在は消えるし変わる。たったそれだけのことで世界は動いている。休みを取ってミュージカルを見た一日も、職場に行ってため息をこらえて仕事をする一日も、ただ同じように流れる24時間に過ぎない。

この世は天国でもあるし地獄でもある。すべては私次第。しかし、私こそ思い通りにならない。だから生きるのは難しい。