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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

思考過程論

ニュース記事を読んでいた。長ったらしい文章だったが、要するに、中年の引きこもりが悲惨だという話で、社会全体で何とかしないと……という毒にも薬にもならない方向性を示して終わっているようだった。まぁ、もうどうにもならんだろう、と思った。記者はそれら引きこもりたちの様子を「緩慢な自殺」と表現していたが、引きこもりから脱却して、経済的に親の世話にならないという状態になったところで、「緩慢な自殺」の状態から脱却できるというのだろうか。

「緩慢な自殺」というのは、まさに私が毎日毎日くどくどくどくど繰り返している、意味の感じられない人生、生存のために生存する人生、に他ならないではないか。いまさら中年引きこもりが社会復帰したくらいで、無意味な人生からはもはや逃げ切れまい。そして、話題になっている中年引きこもりと、私との間は、もうほんの一またぎで、ついこの間まで私はそちら側にいたし、すぐこの先にでもそちらに行ってしまいそうで、恐ろしくなった。

この記事と前後して読んでいたのが、「TBSの宇垣アナ、H大好きだった」というゲス記事。ネットで顔は知っているがテレビでは一度も観たことのない女子アナで、好きなタイプではないけれど、まぁ普通に可愛いわけです。へぇ同志社か、ミスコン出身か、かつては京大生とよろしくやってたのか、いまは芸能人とよろしくやってるのか、とゲスい情報が満載。はぁ、世の中には可愛いし学歴もあるし金もあるし、適当な社会的ステータスもサクッと手に入れてよろしくやってる奴らがいるんだなぁ、と思う。ほら、そうすると、先に読んでいた記事の悲惨さがますます強調されてくる。それで私は凹む。

また別の記事が目に付く。オッサンが忘年会で若者にイタイと思われる瞬間、みたいな話。自分の世代の歌を歌ったらダサいといわれ、若者に合わせて今時の歌を歌ったら若作りだと非難され、「イマドキ」を少しでも外してしまったらここぞとばかりにオッサンだと罵られる、という酷い記事だった。じゃあ、オッサンはどうすれば良いの? と問いを立てておきながら、その答えを示すことなく話を終えるという最低の記事だった。じゃあ、代わりに私が答えを示すけれども、オッサンは若者と関わっちゃいけないのだ。歳をとったら、生物的な価値はもうないのだ。そういうことを言っているのだ。そういうことを言われているのだ。それで、オッサンにいよいよ突入した私はまた落ち込む。

DaiGoが中学生とよろしくない関係を持っていた、とかいう話をここで思い出す。ゲスい記事ばっかり読んでる自分が恥ずかしいな。それで、中学生相手に甘い言葉をささやいたのがヤバいという話で盛り上がっているのだが、実際に食ったのは18過ぎてからみたい。良いのか悪いのかは知らんが、こうやって若いのに相手されるオッサンもいるんだなぁとしみじみ。

話変わるけど、女の子って高校行くくらいまでが多分一番可愛いよね。って私が言うと犯罪になるけれど、世間ズレしていないっていう意味でね。この間、20歳の中国人と話をしたらあまりに純朴で思わず胸キュン(死語)した。この純朴さは日本人だと高校卒業くらいですっかり失われてしまうものだ。あぁだからロリコンと言われる人たちは、小さな女の子を性の対象にしてしまうのだろうか。私はさすがに中学生は性の対象に出来ないからセーフと言うことにしておいて欲しい。

というわけで、ここまでをまとめると、多分こうなる。意味のない人生を送るのが辛い、このままオッサンになりたくない。っていうかもうオッサンだ。あぁ若い頃、女の子といちゃいちゃしたかったな。もう若いのには相手されないからその可能性もないのか、悲しいな。うん、さすがゲス記事ばっかり読んでるだけあって、気持ちいいくらいゲスだな。

それで、こんな気持ちのまま、NHK市村正親ファミリーヒストリーを見ていて、涙が止まらなかった。親父は青春時代を戦争に生きて、そこで死なずに日本に帰ってきた。自分に出来ることは何かと考え、世の中のために生きようとした。それを母が支えた。二人は市村正親の活躍を心から喜んでくれた、とまぁこんな話。いいなぁ、素敵だぁと思ってね。一途に、信念を貫いて、感謝を忘れずに生きるっていう、シンプルだけれどなかなか出来ない生き方だ。どうして昔の人はこんなにしっかりしていたんだろう。どうしてこんなに大人なんだろう。こんな風に生きたいなぁと思う。

ついさっきまで、若い女といちゃつきたいみたいな、とても30手前の人間とは思えない品性下劣な発言をしていた男が、どの口で「こんな風に生きたい」なんて言えるんだろう。

という具合に、私は毎日毎秒、むこうとこっちを行ったり来たりして、ぐったりと気持ちを疲れさせている。