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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『3年でプロになれる脚本術』

『3年でプロになれる脚本術』 尾崎将也

現役脚本家による脚本指南。ブログを加筆訂正して本にまとめたもの。

自転車の乗り方を習得するのに、数値やデータが役に立たないように、脚本を書く技術を身につけるためには理論の勉強ではなく、まず経験を増やせ、というのが大筋。いま目の前にある作品をよりよくするのではなくて、経験を積めば結果的にいいホンが書けるようになるというのが著者の基本的な考え方なわけ。

では、どうやって経験を増やせばいいのだろう。名作映画の分析をやれ、という。それによって、マクロ的には物語の構造を、ミクロ的には人を感動させるポイントやテクニックを、効率よく把握することができる。ここでは「効率よく」というのが肝。タイトルにある『3年』というのは、これくらいなら頑張れるかなと思える期間であり、実際に頑張れるくらいの期間として、著者がいわば適当に設定したものだ。まぁでもとりあえずこれくらいはやれよ、ということ。

そのほか、身の回りの出来事や人について深く考えることも経験を増やすことにつながっていく、と。たとえ話がわかりやすいという以外は、きわめてありふれた内容ではないか。結局「名作映画」だしね。ともすれば、心構えとか根性論に堕ちてしまうギリギリのものだと思う。

テレビドラマの仕事の話は面白かったけれど、やっぱり書くなら映画か舞台だなと思う。

3年でプロになれる脚本術

3年でプロになれる脚本術