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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

学生になりたい

どう考えても、こんなに薄っぺらで頭の悪い私に、物語なんて書けやしない。ずーっとそう思っている。だから、感動する物語とは何か、どうすればそれを書くことが出来るのか、という方法を探るのとは別に、自分にはとにかく勉強が必要だ、と、このブログには何度も書いてきた。書いているだけで実行しないのが私の馬鹿たるゆえんなのだが。

しかし、一口に勉強と言っても何をすればよいのか。大体見当は付いている。一つは社会のお勉強。世の中についてよく知るということだ。どんな人がいて、どんなものがあって、どんな原理で世界が動いているのかを知って、そこで生きなければならない。小規模ながら嫌々毎日勉強させてもらっている。一言で言えば、大人にならなければならないのだ。

二つ目に、親密な人間関係を味わうこと。親兄弟、親戚を始め、友人、そして恋人あるいは配偶者。人間の喜びや悲しみ苦しみは、ほとんどが、社会の一歩内側にある、この人間関係にあるのではないか。社会的な平板な人間関係からは逃げられても、私を私にする、この人間関係からは逃げられない。仮に物理的に逃げられても、精神的には逃れられない。親を嫌って離れてみても、愛されなかったという思いに憑かれてしまうように。恋人が出来ないと、悶々としてしまうように。

三つ目はもちろん、学問。言葉の意味を知らなければ、ジョークを聞いても笑えないように、学がなければ人生の様々なことが分からないままに通り過ぎていってしまう。では、どうすれば学が身につくのかといえば方法はたった二つしかない。賢い人に学ぶことと、本を読むことだ。

本当は二つ目と三つ目は若いうちに済ませておくことなのだろう。そのツケがいま回ってきているのだ。なんとかもう一度学生になれないか、と思っている理由である。