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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

どうしようもなく自分

数少ない経験から言って、この創作という行いは、おそらく人間の最も知的な営為の一つであると思う。賢い人間にしか出来ない、というのではなく、その人の知性が丸ごとそのまま形になって現れてしまうのだ。その意味においては、賢い人間の作った物しか、結局生き残ることはできないのだろう。

ここ数日、根を詰めて書いてはいるが、もう書いている最中から、出来の酷さに辟易する。恥ずかしくて死にそうになる。一体何なんだこれは。甘っちょろいとしか言い様がない。主人公は私の分身、相手は私の都合の良い妄想。そんな二人が傷をなめ合って、ほんのり幸せっぽくなるというだけのお伽話である。物語の進展も、出てくる人間も、要するに私自身。甘えた人生観と甘い人生経験を、こうも見事に表現できる物だろうか。ここ10年の日記を公開するよりも、私という人間がハッキリと分かってしまう。これは、本当に恐ろしいことだ。

その上、ここに来て物語の根本を揺るがす重大なエラーを見つけてしまう。まさにお話にならない状態。さて、私は間に合うんでしょうか。ただ二つ言えるのは、今年でダメなら来年はもうやめるということと、たぶん今年もダメだということ。それでも一応、最後までは書きたいな。