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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

本当にそうなのか

人と人が出会う。すると、それがどんな関係であっても、何らかの形で必ず別れが訪れる。親密な間柄であればあるほど、別れは辛いものになる。こんなに辛いのならば、最初から出会わなければ良かったとすら、そのときは思うかもしれない。しかし、本当にそうか。

いずれ太陽は消える、地球はなくなる、宇宙ごと吹っ飛んでしまうのかもしれない。あなたも死ぬし、私も死ぬ。この先、永遠に続くものなんて何一つ存在しない。でも、あなたがいることと、私がいることは、無意味なのだろうか。そうだ、多分無意味なのだ、多分不必要なのだ。しかし、本当にそうか。

最初から消えると分かっているなら、現れなければ良かったのだろうか。答えは分かっている。結果は決まっている。でも、本当にそれだけか。

私もあなたも、今日死んだって構わない。何の問題も無い。でも、明日死んだって構わない。それが明後日でも一週間後でも、50年後でも、構わないのだ。だから生きよう、とは言わない。私たちは、死んでしまっても生きていても、きっとどっちでもいいのだ。

死にたい、死ねない、というのなら、生きているのもあり、ということである。そうすると、やはり生きている意味が欲しくなる。何度も繰り返すように、そんなものは存在しないのだが、しかしどうしても、本当にそうなのか、と問わずにいられない。