京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

先は読めるけれど

『嘘の戦争』とかいうドラマの初回を見ていた。

詐欺師が嘘を駆使して過去の因縁に決着を付けるというストーリーらしい。主演は草彅剛。まず、詐欺師の仕事ぶりを見せるところから始まり、次にいきなり主人公が因縁の相手と出会う。止まった歯車が動き始めるという露骨な描写があるように、放送開始15分でドラマは「始まる」。

かつて一家を皆殺しにされた主人公は一人生き残り、犯人についての証言をするが誰からも信用されず、嘘だけを頼りに孤独な人生を生き抜いてきた。あれから30年、その犯人の一人に出会ったことから、事件の黒幕とおぼしき人物の特定に成功する。それはとある大グループ企業の経営者だった。主人公は周囲の人間に近づいて着々と復讐計画を進めていく、というのが初回の流れ。

初回というか、多分これからしばらくは、そうやって外堀を埋めていくんだろうな、という感じ。事件に絡んでいる人間が何人もいて、そいつらを一人一人片付けていく、というので話を稼いでいくのだろう。あとは復讐に利用するため近づいた黒幕の娘との(恋愛?)関係とか、実は黒幕は黒幕じゃなくて、もっと身近な奴が――ずばり大杉漣が――本当の黒幕で、といった具合に展開されるのだろう。

騙されている方がそもそもアホばかりで、主人公の詐欺の腕前が天才的という感じがあまりしないのが残念。それでも「過去の因縁と決着を付ける」というのは、やはりドラマとしては盛り上がるし、甲本雅裕と再会してしまった時の草彅剛の顔がとても良くて、ついつい最後まで見てしまった。でも、初回2時間とは聞いてなかった。

これ、あんまり変に引き延ばさずに、それこそ2時間ドラマとしてガッチリ構成すれば、面白い作品になったんじゃないかなぁと思った。来週も15分延長するとかで、『カルテット』が観られないじゃないか。まぁ、私が観たいのは吉岡里帆だけなんだが。