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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

家には近寄らない

弟が結婚するとかしないとかで、女っ気も浮いた話も何一つ無い私は、別に何の肩身の狭さも感じていないのだけれど、肩身が狭いのを見せないふりをしているんだろうなぁと家族が仄かな気遣いをしてくるので、別にそれも何とも思わないんだけれど、むしろ肩身の狭いふりをした方がいいのかな、とか思ったりする。

ただ、仮にその話が進んで、家族でご飯でも、ということになったら私は確実にその場には居たくないし、よく分からないんですけど、普通そういう場所に兄は同席しませんよね? だって、弟、嫁、父、母、兄、って兄がどう考えても浮いている。で、なにか、飯を食い終わって、その金は両親が払い、私は両親と一緒にお家に帰るのか。ダメだ、考えただけでも寒気が。

あれだ、弟の妻には「兄は『サマーウォーズ』の侘助おじさんみたいな感じで――」とでも説明しておいてもらおうか。そして彼女はこう聞き返すに違いない。「えっ? 『サザエさん』のノリスケおじさん?」

いや、ノリスケだって一家を支える立派な大人じゃないか。私よりよほど頼りになる男だ。ノリスケなめんな。