京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

過去の因縁と決着を付ける

芦田愛菜が名門私立中に合格した、去年の夏から半年猛勉強してた、というのを聞いて、クッソ落ち込んでる。やっぱ賢い奴には敵わん、出来る奴ってのは何でも出来るもんだ。

お先は真っ暗、振り返っても真っ暗。逃げる先は作り物の世界しかない。一話を見たままにしていた『嘘の戦争』の第二話を見た。面白い。難しいことは何一つ考えなくて良い。復讐するという、極太の線で全体が貫かれている。

登場人物は3つの次元から説明される。家族と職業と過去だ。家族をメインに置けばホームドラマ。職業をメインに据えれば業界もの。言わずもがな、もっともドラマをドラマティックにするのは過去だろう。過去の因縁に決着を付ける話は、人を引きつける。

このドラマが面白いのは、復讐の過程でも結果でもない。悔しくて悔しくて、復讐に走り、一人片付けてもなお、まだ復讐の思いを滾らせる主人公の姿だ。ここに挿入される分かりやすいBGMが感情をかき立てる。

「分かりやすい」なんて、決して馬鹿にしてるんじゃない。私は震える。私だって過去の因縁に決着を付けたい。やり残してきたこと、叶わなかったことが山のようにある。もうどうしようもない、何ともならないのは明らかだ。今更なのだ。

『嘘の戦争』も今更じゃないか。復讐したところで、もう絶対にかつての幸せは取り戻せない。でも、それでも復讐するんだ。どんな形であっても、そう、決着を付けようとするのだ。自分の中にうごめく感情を完全燃焼させる。それが決着を付けるということだ。状況がどうなろうと知ったことか。なんならもう死んだっていい。

このドラマを見て、震える。私も完全燃焼したい。置いてきた過去を、いまに続くモヤモヤを、焼き尽くしたい。ドラマは映画は、劇というものは本当に良い。