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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『さらば あぶない刑事』

映画・ドラマ

『さらば あぶない刑事』 舘ひろし 柴田恭兵 ほか

港の倉庫だった横浜がすっかり国際都市になって、タカとユージも定年直前。中条静夫が死んでからの映画は一つも見ていないんで、色々変わっているようにも見えるが相変わらず。

横浜を牛耳っていた裏組織の男を捜査していたらその男が死んで、海外の新興組織が日本進出を目論んでいるらしいことが判明する。その中心人物が吉川晃司。タカは結婚を考えている菜々緒から、ユージはずっと面倒を見ている若いチンピラから、それぞれ吉川晃司にたどり着き、対決にいたると。

映画のクオリティとしてはほぼ最低レベルで、脚本がとにかくつまらない。ラストなんか『明日に向かって撃て!』のオマージュだけど、でも結局二人は死んでいなくて、じゃあどうやって危機を乗り切ったのよ。いちばん省略しちゃダメなところでしょう。この処理の仕方、『火村英生』とかいうクソドラマを真っ先に思い出したわ。1800円払わせて人に見せるものじゃないだろ、これ。金曜ロードショーの2時間スペシャルで十分だ(って、私が見ていたのは金曜ロードショーだったのか)。

まぁファンサービスがメインで、知らない人を楽しませる気なんか元々無いんだろうけど、知っている私が見ても面白くなかったのは問題じゃないかな。コメディのセンスが80年代からそのままで、クドいし、テンポも悪い。仲村トオルが無理している感じとか、本当に見るに堪えなかった。何よりこれは仕方が無いのだが、悲しいことにみんな年老いてパワーが枯れてるんだ。柴田恭兵が走ってるシーンだけはその頑張る様に純粋に感動したが、全体を通してみると、なにもわざわざ今更「さらば」する必要があったのかなぁと思う。

それに、タカとユージがこれだけ頑張ってきたのに、結局この街は平和にならないんだ。なんだか凄く寂しくなってしまった。タカとユージの歴史が繋がっていくような描き方は無かったのか。ファン映画だからそれが無理でも、せめて『あぶない刑事』を見て育った若い人間に脚本を任せるくらいの度量が欲しかったなと思う。

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