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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

ジジイとババアのケンカ

雑記

あんたが使わないなら先に行かせてくれ、とジジイが言う。いや、使うつもりだが急いでいるなら先に使ってくれて構わない、とババアが言う。自分は急いでいないからアンタが使うなら先に使ってくれ、とジジイが答える。私がやると時間が掛かるから先にやってくれ、とババアが返す。

こんな風に表面上で譲り合いをしていると、ほんの一瞬ズレが生じて、間怠っこいやりとりにしびれを切らしたジジイがキレる。もう良いからお前がやれと。ゴチャゴチャうるせえと。それから出るわ出るわ、業界人が卒倒するような放送禁止用語である。これを立て板に水というのか、良くもまぁそれだけの侮蔑表現を矢継ぎ早に繰り出せるなと半ば感心してしまう。

ようやくジジイの激昂も収まったかというのに、ババアは触らぬ神に祟りなしという言葉を知らないのだろう、ごめんねごめんね、とネチっこく謝りを入れる。何のことはない、ババアの方もおそらく堅気ではないのだ。ここでジジイがゴメンねといえば、手打ちにするつもりだったのだろうが、ジジイは再び激昂。これで二人の仲は完全に決裂した。

俺は○○の××じゃい、俺のこと知ってんのか、どこのもんじゃ、○○に住んでたら俺にそんな口聞けんだろ、とジジイ。××なんか知るかボケ、お前こそ△△の□□を知らんのか、モグリかお前、とババア。逃げも隠れもせん、忙しいから帰る、用があったら家まで来い、と去って行くジジイ。電話で多分△△の□□を呼んでいるババアはジジイを逃がすまいと必死。

高齢社会の日本は世界に先駆けて、市井の無駄なエネルギー消費を電力に変える、老人発電の開発に着手するという。