京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

0人にしてくれ

ふと当然のことを思った。仕事は何? という質問は、あなたはどこに所属しているの? という質問と同値だ。この質問に答えられる人は、誰でも名前を知っている大会社から、そうではない中小企業、あるいは零細企業だったとしても、自分の居場所がある人だ。何も会社に限らない。看護師と答えるなら病院が居場所、弁護士と答えるなら法律事務所が居場所だ。

仕事がないと言うことは、居場所がないと言うこと。ハローワークには居場所を失った人が居場所を求めてやってくる。なんて当たり前の話だろう、と思うけれども、「仕事」を「居場所」と言い換えれば、何かが見えてきそうな気がする。

そもそも、居場所って何なんだろうか。居場所は、場所なのかな。何丁目何番地っていうのが場所なのかな。それとも、人の集まるところが場所なのかな。

私はずっと居場所がなかった。高校の時は高校に居場所はなかった。浪人の時は家にすら居場所がなかった。大学時代にこの大学は自分の居場所ではないと思った。いまなんとか働いているが、ここが自分の居場所だなんて思えたことは一度もない。

私に必要なのは仕事じゃなくて居場所なんじゃないのか。でも、私の居場所なんてこの世界に果たして存在するんだろうか。きっとないんだろう。その原因はきっと私にある、とみんなは言うだろう。そしてそれは正しいんだろう。

今日も一人だ。でも私は自分と一緒にいるのも嫌で、0人になりたい。