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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『アドレナリンドライブ』

アドレナリンドライブ 安藤政信 石田ひかり ほか

あぁ、邦画ってこんな感じだった、そうだったそうだった、というのを思い出した一作。みんな若いなぁ。

色んな偶然が重なった末、ヤクザから金を盗んで逃げることになった、初対面の男女のドタバタコメディ。二人は冴えないけれど、今から逃れたいと思っている。でも、石田ひかりはグイグイ進んでいってどんどん垢抜けていくのに、安藤政信はずっと煮え切らない感じ。異常事態の中で、互いが秘密を共有し、協力しあって逃げていくうちに、恋愛感情のようなもの抱き始めるけれどすれ違う。そこにヤクザが送り込んだ子分たちがやってくる。ただこいつら金を自分たちのものにしようと思っていて、遅れてやってきた親分と行き違うんだけれど――。

結局、石田ひかりは子分たちに、安藤政信は親分に捕まっちゃう。安藤政信は金ではなく、愛を選ぶ。でも、石田ひかりがちゃっかり金を避難させていて、二人でまた遠くへ、というオチ。エンゲージリングが回り回って石田ひかりの指にハマるところとか、車中に取り残されたヤクザと金のどっちを選ぶかという選択の機会が二回(金を選んで物語が始まり、ヤクザを助けて物語が終わる)とか、大技じゃないけど技術点が加算される感じが、相変わらず。

制作費がそんなになかったという事情もあるだろうが、このこぢんまりしたスケール感が本当に矢口史靖らしい。

アドレナリンドライブ [DVD]

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