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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『子どものための論理トレーニング・プリント』

『子どものための論理トレーニング・プリント』森ゆりか

様々な形態の文章に当たって、それを議論し、その成果を文章として書くのが、向こう(海外)の読解訓練らしい。日本の国語教育はクソなので、母国語を言語技術として教授する海外のように、系統立った訓練をしましょう。例えばこんな感じでどうでしょうか、という問題集。以下、私の答案を提出する。随分前から始めたのに、えらく時間が掛かった。

P.6
・私はアイスクリームが好きです。なぜなら、冷たくて甘くて美味しいからです。
・私は算数が嫌いです。というのも、計算がクソ面倒だし、どうせやっても成績が伸びないからです。
・私は外で遊ぶのが嫌いです。だって、一緒に遊ぶ友達がいないからです。

P.8
・体育の時間に運動会の練習をしました。
・公園で友達とサッカーをしました。
・一匹目の子豚はわらで家を作りました。すると狼は家を吹き飛ばし、子豚を食べてしまいました。狼は二匹目の子豚も食べてしまいました。そこで、三匹目の子豚はレンガで家を建てました。だから狼は子豚を食べるのを諦めました。(三匹の子豚って、二匹目までは食われたのか……。)

P.10
・これから僕は自己紹介をします。僕の名前は中田しゅんいちです。ときわ小学校の三年生です。僕の好きなことは、公園でサッカーをすることです。これで自己紹介を終わります。
・これから僕は自己紹介をします。僕の名前は絹川です。京都鴨川藝術大学の教授です。僕の好きなことは映画を見ることです。これで自己紹介を終わります。
・これから私の父を紹介します。父の名前は、内緒です。年齢は還暦を過ぎて早数年といったところ。どんな仕事をしているのか私も知りません。趣味は無いと公言していますが、スポーツ中継を見るのが好きなようです。面倒くさがりで、大食いの大酒飲みですね。これで父の紹介を終わります。

P.14
・花子さんより太郎君の方が説明が分かりやすい。先に猫が何匹いるかを明らかにした後、その位置を説明しているからだ。
・太郎君より花子さんの方が説明が分かりやすい。先に何匹の猫がいるかを明らかにしている点で二人は同じだが、太郎君が位置をバラバラに説明するのに対して、花子さんは上から順番に猫の色を説明しているからだ。
・太郎君より花子さんの説明の方が絵を描きやすい。顔の輪郭や耳の形など、全体から始まり、目鼻口と説明が細部にわたっていくからだ。
・花子さんより太郎君の方が説明が分かりやすい。これから描く絵がバスであることをまず説明しているため、聞き手は描くものをイメージすることができ、そこにさらなる情報を付加していくことが出来るからだ。

P.18
・これから私は、日曜日にしたことについて発表します。私は日曜日にお父さんとお母さんと一緒に遊園地へ行きました。私はジェットコースターと観覧車に乗りました。お化け屋敷にも入りました。日曜日だったので遊園地は混んでいて、私は乗り物に乗るために行列して並ばなければなりませんでした。これで日曜日にしたことについての発表を終わります。
・これから私は、日曜日にしたことについて発表します。私は日曜日に公園に行きました。太郎君とともや君と一緒に行きました。私たちは蝉取りをしました。そして蝉を3匹捕まえました。これで日曜日にしたことについての発表を終わります。
・これから私は日曜日にしたことについての発表をします。私は日曜日に、お父さんに連れられてドライブに出かけました。嫌がるお母さんを何とか説得してお弁当を作らせ、海岸へ向かいました。良いお天気だったのでお弁当が腐ってしまい、お母さんがキレていました。何とかお母さんを宥めようと、近くにあった水族館に入り、イルカショーを見ましたが、イルカに乗ったお姉さんに見とれた父に母がまたキレていました。飛び込むイルカのしぶきが掛かって、般若のようになった母はこの世のものとは思えない恐ろしさでした。二人は離婚するそうです。私は母に連れられてよそに行くことになりました。皆さんともこれでお別れです。いままでお世話になりました。これで私が日曜日にしたことについての発表を終わります。

P.22
・お父さんは猫は嫌いなんだ。アレルギーなんだよ。
・お母さんは猫は嫌いよ。むかし飼ってた手乗り文鳥を殺されちゃったの。
・僕は猫は嫌いだな。っていうか、猫が好きっていう人が嫌いなんだ。村上春樹とか。っていうか、村上春樹が嫌いなんだ。
・(みか)あの人、大丈夫なのかな……頭
・(あき)そのヘビ、本物ですか?
・(じゅん)やばい、やばいよ、あの人……。
・(しょう)あっ、テレビでみたことある!
・(私)動物使いって「絶対大丈夫」っていうけど、本当に信用できないよね。
(……なんか大喜利みたいになってきてしまった)

P.24
・場所はビーチ。理由って、海は海だろ。泳いでるし、ヨット浮かんでるし、砂浜で砂のお城作ってるし。
・季節は夏でしょうね。水着だし、泳いでるし。
・時間はお昼くらいでしょう。飯食ってるけど、もう泳いでいる人もいるくらいだから、朝一に行って朝飯食ってるとは考えにくい。
・女の子は砂のお城作ってますよ。理由って、見たまんまでしょう。
・大人は飯食ってますよ。サンドイッチ。理由ってなんですか。見たまんまでしょう。

P.28
・私は水泳が好きです。どうしてかというと、冷たい水の中で泳ぐと気持ちが良いからです。
・私は縄跳びは好きじゃないです。単調で飽きるからです。
・私は絵を描くのが嫌いです。下手だし、美術の教師も嫌いだったからです。
・私はカレーライスがさほど好きではありません。母の作るカレーがさほど美味しくないからです。
・私は本を読むのが好きではありません。馬鹿ゆえに読んでも分からないからです。

P.30
・森の中で赤ずきんはおおかみに出会いました。狼が赤ずきんに、「赤ずきんや、どこにいくんだい」とたずねると、赤ずきんは、「おばあさんの家へお見舞いに行くのよ」と答えました。
・おおかみは赤ずきんに、「お見舞いにお花を摘んでいくといいよ」と言いました。赤ずきんは、「そうするわ」と言いました。(カギ括弧は行頭から始めるのが原稿用紙のルールだったっけ?)
・お母さんは赤ずきんに言いました。「赤ずきん、寄り道をしてはダメよ」。「だいじょうぶ」。赤ずきんはそう答えました。

カギ括弧の使い方まとめ。

①「(カギ括弧内のセリフ)」が二行以上にわたるとき、二行目以降は行頭を1マス空ける。カギ括弧内の内容が横にそろって見える方が美しいから、という最近のトレンド。

②「と、言いました」ではなく「と言いました」で文末処理。ただし、「と」と「言いました」の間に何らかの要素が入る場合は、前者のように読点を入れる。「と、赤ずきんは言いました」

P.32
・朝食べたものについて説明している。
・「朝ご飯に食べたものの話なんだけどね」
・最初に何の説明をするかを言っている、食べたものの名前がきちんと入っている、「食べた・飲んだ」という言葉が入っている。終わりの言葉が入っている。文章の組み立てがしっかりしている。(主語の「ぼく」は日本語だと要らない場面が多いんだけどなぁ)
・これから私は、昼ご飯に食べたものの説明をします。私は、カレーうどんをすすりつつ、サラダを食べ、デザートにミカンを食べました。また牛乳も飲みました。これで昼ご飯に食べたものの説明を終わります。
・私が夜ご飯に何を食べたかなんて興味は無いと思いますが、聞いてください。メインはとんかつです。とんかつにはキャベツと味噌汁がつきものですね。もちろん、これらをおかずにご飯を食うわけです。でもこれじゃちょっと寂しいと思った母は、ポテトサラダも付けてくれました。こんな豪華な食事がいつまで食べられるのだろうと思うと、不安になって飯が喉を通らなくなってしまいました。麦茶を飲んでその日は寝ました。食ってすぐ寝ると牛になるといわれましたが、豚を食っても牛になるんでしょうか。これで夜ご飯に食べたものの説明を終わります。

P.36
・筆箱の説明。
・たてに細長い四角形。
・プラスチック製。
・色は赤。
・筆箱のフタに絵が描いてある。
・絵は三つ。
・上から順に、猫、犬、車。(絶対要らねえ、この筆箱)
・大きなことから書く。書くことを整理して、順番に書く。
・これから私は筆箱の説明をします(聞きたい奴いねえだろ)。筆箱の形はたてに長細い四角形(直方体だよね)です。プラスチックで出来ています。全体の色は赤です。ふたには絵が三つ描いてあります。一番上の絵は猫です。真ん中の絵は犬です。一番下の絵は車です。これで私の筆箱の説明を終わります。
・これから私の財布の説明をしますので、心して聞いてください。形は四角。青いビニール製で、チャックが付いています。表面に三つ絵が描いてあって、右から順にロケット・飛行機・自動車です。30過ぎてこの財布は恥ずかしいですが、高い財布を買うと中に入れる金がなくなるので仕方なく使っています。これで私の財布の説明を終わります。

P.40
・(みずきさんは私と同じでクソですね。)
・まず、説明の基準を決めなさい。時系列に沿うのか、印象深い出来事を中心に話すのか。
・もし後者の方法でいくなら、話す内容を吟味して、些末な話はカットしなさい。
・全部話したいんだったら、時系列で行く。あった順番で話せってこった。
・それからね「いつものように」なんて、お母さん行きつけのバーのマスターじゃないんだから、そんなの知りませんよ。前提となる情報は事前に共有しなさい。
・あとね、来週行われるバザーの説明があったんなら、それを真っ先に言えよ。親同士の関係がこじれたらエラいことになるんだ。みずきは馬鹿なんだから、学校もプリントくらい配布しなさい。
・で、みずき昼飯食ってねえじゃん。これはお前、前日にやりとりしておかないとダメな情報じゃねえの?
・朝の会でバザーの連絡。その後、毎日本読みの時間があって、いまは『ハリポタ』を読んでいる。一時間目は大好きな算数でかけ算の勉強。二時間目は社会で地図の勉強。中休みがあって、縄跳びの二重跳びを練習した。三時間目は国語で習字(国語の時間にやるのか……)。四時間目の音楽の時間に歌を歌った。帰りの会で一日の反省会をやった。給食はなし。
・みずきさんのお母さん、担任の絹川でございます。ご無沙汰しております。さて、みずきさんの最近の論理破綻ぶりには目に余るものがあります。おそらくお母様にもみずきさんの学校での取り組みなど、きちんと伝わっていないかと思いますので、たとえば今日一日にあったことを、ご報告させていただきたいと思います。本日の授業は4限までです。まず、授業が始まる前に朝の会を開きました。ここで後日行われるバザーの説明をしました。別途プリントを配布いたしましたので、そちらをご参照ください。朝の会のあとには、毎日、読書の時間を設けております。みずきさんは現在『ハリー・ポッター』を読んでいるようです。一時間目の授業はみずきさんの大好きな算数です。現在はかけ算の勉強をしています。続いて二時間目は社会で、いまは地図の読み方を教えているところです。ここで中休みを挟みます。みずきさんはお友達と一緒に校庭で縄跳びをしていました。二重跳びの練習だそうです。三時間目は国語で習字の練習を、四時間目の音楽の時間には歌を歌いました。帰りの会で一日の反省を行って、本日は下校となりました。午前で授業が終了いたしましたので、本日の給食はありません。何か食べさせてあげてください。(って、先生のフリをしてみたけど、この報告文はいつ書かれたものなんだ)

P.44
・しょうへい君が痛いのは、アタマと言いたいが、脚。
・ズキズキ痛い。押すと特に痛い。
・サッカーでスライディングをして痛くなった。
・お腹が痛い。
・キリキリ痛い。
・昨日の夜から痛い。
・熱は37.8度ある。

P.46
・場所は公園。
・ベンチや遊具があって、広場では子供たちが遊んでいるから。
・季節は秋。
・落ち葉が散っている様子が見えるから。
・時間はおそらく夕方くらい。
・ランドセルを背負った小学生がいて、下校途中と考えられるから。
・子供たちはサッカーをしている。
・サッカーボールを蹴っているから。
・おしゃべりしている。
・だって喋ってんじゃん(口を開いているから、ってのが答えらしい…)
・おしゃべりしている女の子の方に、サッカーボールが飛んでいってます。
・男の子がボールを蹴った格好をしていて、その延長上にボールがあって、その先に女の子がいて、他の男の子がアッっていう顔をしているからです。(なげやり)

P.50
・私は梅干しが好きです。ただし、紀州南高梅を蜂蜜につけた奴ですけどね。というのも、あれは甘みと酸味が絶妙で、おにぎりに入れて食べると美味しいからです。
・私は夏休みは好きですね。なぜなら、休みが好きだからです。
・私は雨の日は大嫌いですね。理由は、べたべたして鬱陶しいからです。
・私はスポーツが嫌いです。その理由は二つあります。一つ目は、面倒だから。二つ目は、勝った負けたと騒ぐ人がウザいからです。
・私は算数が嫌いです。理由は二つ。一つ目は、計算が面倒だから。二つ目は、勉強しても成績が伸びないからです。

P.52
・「凧が揚がる」。小学生のモモくんは、学校で教わった凧の作り方を実践し、みごと恐竜の絵が入った凧を完成させたのでした。しかし、早速たこ揚げをしようと、モモくんは喜び勇んで公園へ向かったものの、あたりには誰もいません。ちょうどその日は台風が接近していたのです。そういえばモモくんが学校を休んでいるのも、警報が出ているからなのでした。そんなことはすっかり忘れていたモモくん。凧は風に乗ってぐんぐん高く上っていきます。調子に乗っていたその刹那、強い風が吹き付けて、凧は木に引っかかってしまったのでした。周りには誰もいないしどうしようもありません。そういや警報で学校が休みだったんだ、と思い出したモモくんは、凧どころではなく、カンカンになって怒るお母さんの顔を思い浮かべて、青い顔をして家路に就くのでした。
・「大人の対応」。太郎と次郎がサッカーをして遊んでいた。太郎が「キック力増強シューズのダイヤルを回して……」などとつぶやいた後、軽くサッカーボールを蹴ったところ、それはもうとんでもない勢いでボールは飛んでいき、隣の山田君の家の窓を貫いた。山田君は大激怒。太郎と次郎は山田君の元へ行き、こう言って、大人として真摯に対応することにした。「こりゃ遺憾ですね」。

P.54
・トレーナー2枚、ズボン2足(半ズボンと長ズボン)、靴下2足、雨具1つ。
・ぬいぐるみ2個、指輪3個、キーホルダー1個。
・これから私は宝物の説明をします。私の宝物は、ぬいぐるみが2個と、キーホルダーが1個、それに指輪が3個です。これで私の宝物の説明を終わります。
・あめ2袋(コーラ飴とミルク飴)、ガム2個(いちごガムとふうせんガム)、おせんべい1袋と、ポッキー1箱。
・これから私は遠足に持って行くお菓子の説明をします。私が遠足に持って行くおかしは、まず飴が2袋、コーラ飴とミルク飴です。次にガムが2個、いちごガムとふうせんガムです。それから、おせんべいが1袋。最後に、ポッキーが1箱です。これで私が遠足に持って行くお菓子の説明を終わります。
・何を説明するか最初にいう。上から順に。何を着ているか初めにまとめる。
・ブラウスとスカートとソックス
・みきさんは、ブラウスとスカートとソックスを身につけています。
・ブラウス:半袖、襟、ボタン、胸にポケット、色は黄色。
・スカート:ひだがある。色は緑。
・ソックス:ハイソックス。緑色。
・これから私はみきさんの着ている洋服の説明をします。みきさんは、ブラウスとスカートと靴下を身につけています。ブラウスの形は半袖です。襟とボタンが付いています。左胸にポケットがあります。色は黄色です。スカートの形はひだスカートです。色は緑色です。靴下の形はハイソックスです。色は緑色です。これでみきさんの洋服の説明を終わります。
・これからちなつさんの洋服の説明をします。ちなつさんは、Tシャツ、ズボン、靴下を身につけています。Tシャツは長袖で、赤と白の縞模様です。左胸にポケットが付いています。ズボンは長ズボンで、紺色です。靴下は赤色です。

P.61
・10月15日の放課後のこと。3時45分に帰宅。真一くんと研二くんとサッカー。算数の宿題。プールでクロールの練習。テレビで宇宙旅行を見た。
・10月15日木曜日の放課後、私は次のように過ごしました。3時45分に私は学校から帰りおやつを食べました。その後5時まで友達の真一君と研二君とサッカーをしました。私は三得点決めました。それから家に帰り、算数の宿題をしました。5時45分からスイミングスクールに行って、クロールの練習をしました。7時半から家族で夕食を食べました。そして8時からテレビで「宇宙旅行」を見ました。8時50分にお風呂に入り、9時30分には寝ました。これでぼくの放課後の報告を終わります。(放課後……??)
・5月7日火曜日の放課後、私は次のように過ごしました。3時30分に私は学校から帰り、妹とおやつを食べました。4時からピアノのお稽古で、発表会の練習をしました。4時45分に家に帰り、漢字の宿題をしました。6時から夕食の支度を手伝い、母と学校の話をしました。7時から家族で夕食を食べました。メニューはカレーライスです。8時からは本を読みました。エンデ作の『モモ』です。8時45分から明日の学校の準備をして、9時30分には寝ました。(風呂入ってないじゃん。こういうの、イジメの原因になるんだぜ……)

P.65
・勇太君:嫌いなスイカだ。嫌だなぁ。うわぁ、やっぱり嫌い。どうしようこれ。
・大介君:大好きなスイカだ。嬉しいな。おいしい。なんだ嫌いなのかコイツ。
・大介君のお家に遊びに行ったとき、大介君のお母さんがおやつにスイカを出してくれました。実は僕はスイカが嫌いでした。食べるのが嫌だったけれど、頑張って口に入れてみました。やっぱり嫌いな味でした。量がたくさんあって、とても食べきれないなぁと思い、困ってしまいました。
・勇太君が家に遊びに来ました。お母さんがおやつの時間に、スイカを出してくれたので、勇太君と一緒に食べました。僕はスイカが大好きなので、とても嬉しかったです。食べてみると、冷たくて甘くて、やっぱりスイカは美味しいと思いました。横を向くと、勇太君はあまり嬉しそうではありませんでした。もしかしたら、勇太君はスイカが嫌いだったのかも知れません。
・場所は湖畔のキャンプ場。周囲を山に囲まれていて、近くに湖のような大きな水たまり。テントが張ってあり、野外で人々が料理をしている様子から。
・GWあたりではないか。初夏。みな軽装だが、子供も長ズボンをはいており、真夏を思わせるほどではない。湖で泳いでいる人間もいるが、GWならあり得なくもない。
・時間は昼。日が高いこと、料理をしていることから。
・テーブルを囲む人たちは、おそらくカレーの用意をしているのだろう。キャンプと言えばカレーが定番。おっさんの向こう側にコンロで鍋を煮ている様子が見える。にんじんタマネギジャガイモを切っているし、スプーンと皿が用意されていて、カレーで結論出して良いと思う。

P.70
・旅行→楽しい→名所・名物など生で見たり食べたりすることができる。
・学校→面白い→知らないことを学べる。友達と過ごすことができる。(どっちも嘘)
・私→嫌い→ルックスが醜い、性格が悪い、頭も悪い、金もない、友達も恋人もいない、夢も希望もない。

P.72
・「高原へいらっしゃい(完全パクり)」。主人公はタンタンと太郎(適当)。夏の話。タンタンが家族と共にじいちゃんの家に遊びに行ったとき、近所に住む太郎と冒険に出かけた話。じいちゃんの家を探検していたら、宝の地図と鍵を見つける。
・「おい、これ宝の地図じゃないか?」「お前やっぱりタンタンだな。日本にそんなもんあるわけないだろ」「日本人だよオレ」「じゃあなんだよタンタンって」「しらねえよ、キラキラネームだろ」。タンタンは家族に連れられ、金持ちの爺さんが住む信州に来ていた。夏休みの宿題は7月中に済ます、という約束なんてすっかり忘れて、遊び回る毎日。都会暮らしのタンタンには、見るもの全てが新鮮だ。近所に住む太郎というごく平凡な、似顔絵にしにくい、何の特徴もない、夏の終わりと共に忘れてしまいそうな少年と仲良くなったタンタン。さすがに一週間もいると、田舎の生活は飽きる。こんな生活を毎日送っている太郎が半分アホに見え、これを毎日続ける太郎を半分尊敬していた。探検する場所も尽きかけてきたある日、じいちゃんの部屋に忍び込んだ二人は、一通の封筒を見つける。中には宝の地図とおぼしき、思わせぶりな手紙が一枚、これまた思わせぶりな、ピアノのフタに使うような形をした鍵と共に入っていた。案外冷めている太郎に対し、タンタンは燃えている。「よし、探しに行くぞ」。太郎は内心引いていた。町外れにある鬱蒼とした森。草むらをかき分け、地図にある場所を訪れた二人。森が開けたところに大きな家があった。ボロボロの看板が立っている。「山猫軒……?」なんだかヤバそうな空気を感じる太郎に構わず、タンタンはどんどんと中へ入っていく。扉を一枚くぐるごとに指示がある。身体を拭けだの、油を塗れだの、粉をまぶせだの。さすがにタンタンも引き始めたその時。「あっ、あれ!」。そう叫んだタンタンの視線の先に、古びたトランクが無造作に置かれている。我を忘れてトランクに走り寄る二人。鍵もピッタリだ。どきどきが押さえられない。汗ばむ、震える手。トランクがゆっくりと開かれていく――。その様子を、不気味な陰が見つめていた。それから三日後、地元警察は捜索の打ち切りを発表した。

P.74
・ピザトースト。いったい何分焼くの?
・まな板、包丁、スプーン、オーブントースター。
・ピーマン半分、ハム一枚、溶けるチーズ。
・ピーマンは洗ってまな板の上に置き、包丁で縦に切り種を出します。そして横にして薄く切ります。ハムは半分に切ります。切ったら重ねて1センチメートルくらいの太さに切ります。パンにバターナイフでピザソースを塗ります。ピーマンとハムをパンの上に乗せます。具の上にチーズをのせます。パンをトースターに入れて2分焼きます。(こんなセンスのない奴っていうか、自分で考えない奴に料理教えなくて良いよ)
・今からピザトーストっていう誰でもできる料理とも言えない程度のものを教えてやるから、まず道具と材料を用意してくれ。道具。まな板と包丁とバターナイフとオーブントースター。バターナイフはスプーンでも良い。それから材料。ピーマン半分とハム一枚と溶けるチーズ一枚と、ピザソースだ。ピザソースがないならケチャップでも十分。最初に下ごしらえ。ピーマンをたてに半分に切って、それを横にしたらさらに薄く切っていく。ハムも半分に切って、それを重ねたら1センチくらいの幅で切っていく。これで下ごしらえ完了。パンにピザソースを塗って、具材を乗っけて、最後にチーズをのせる。オーブンに入れて2分。以上。
・サンドイッチの作り方を説明する。必要な道具は、まな板とパン切りナイフとバターナイフ。材料は、食パン二枚、ハム一枚、スライスチーズ一枚、サラダ菜一枚、マヨネーズ。サラダ菜は洗って水気を切っておく。これらを使って作っていく。まずマヨネーズをパンに塗る。パンにサラダ菜、ハム、チーズの順に重ねていく。もう一枚のパンで具を挟むようにして重ねる。最後に半分に切って出来上がり。

P.79
・クリストファーはC。イギリス人、9歳、男、身長150センチ、大きい。顔は細長。髪は金髪ストレート。眉毛は茶色。目は二重でブルー。鼻は高い。口は大きい。唇は薄い。左目のしたのほくろと、鼻の周りのそばかすが特徴。
・これから私は、隣に住んでいる大学生について説明します。この大学生は20歳で、男の人です。身長は175センチで、やせています。髪の毛は長く伸ばしていて後ろで縛っています。眉毛は細くて薄いです。目は一重でつり上がっています。鼻は高くてとがっています。口は大きく唇は薄いです。特徴は左目のしたにある大きなほくろです。これでとなりに住んでいる大学生についての説明を終わります。
・お姉さんのこと。14歳。身長158センチ。痩せ型。顔は卵形。髪の毛は茶色。前髪を下ろしている。肩まである。眉毛は濃くてハッキリ。目は二重で大きく、眼鏡。鼻は高くて鼻筋が通っている。口は大きく、下唇がやや厚め。口元にはほくろ。赤いTシャツにジーパンを良くはいている。
・これから私のお姉さんについて説明します。お姉さんは14歳の中学生で、身長158センチの痩せ型です。顔は卵形で、髪の毛は茶色。長さは肩まであって、前髪を下ろしています。目は二重で大きく、眼鏡を掛けています。鼻は高くて鼻筋は通っています。眉毛は濃くてハッキリ。口は大きく、下唇はやや厚めです。口元にはほくろがあります。よく赤いTシャツをきて、ジーパンをはいています。

P.83
・何が起こったのか、いつどこで起こったどんな事故か、誰が事故に関わっているか、いまどんな様子か。
・午後4時5分ごろ。今から5分前のこと。花園公園前の道路で。自転車と車が衝突した。自転車に乗っていた小学生が事故に遭った。男の子が公園から急に道路に飛び出したから。男の子が倒れていて血が出ている。
・今から五分前、花園公園前で発生しました。けが人がいて血を流して倒れているので救急車を呼んでください。田中正平という小学5年生の男の子が事故を目撃しています。
・もしもし、警察ですか。車と自転車がぶつかる事故が起きました。場所は花園公園前の道路です。自転車の飛び出しが原因です。自転車に乗っていた小学生が血を流して倒れているので、救急車も呼んでください。
・もしもし警察ですか。今さっき3時30分頃、交通事故が発生しました。場所は桜6丁目。チェリーという喫茶店の前です。車と自転車がぶつかりそうになって、それを避けようとした自動車が電柱に衝突しました。自転車に乗っていた男性も衝突はしませんでしたが、前に投げ出されるように倒れて、そのまま動きません。救急車を呼んだ方が良いかもしれません。私は安藤千夏と言います。近くの小学校に通っています。

P.87
・猫が好きな女の子は捨て猫を飼いたい。でも、お母さんが猫嫌いだから諦めなきゃ。
・今日は寒くなりそうだから同情を引いて保護してもらおう。今夜はミルクが飲めそう。
・私は学校の帰り道に、道ばたで捨て猫を見つけました。私は猫が大好きです、毛がふわふわしていて気持ちが良いからです。こんなところに捨てられている猫を可哀想だと思いました。一体誰が捨てたんだろう。「代わりに私が飼いたいなぁ」と思いました。でも、お母さんは猫が嫌いだし、諦めなきゃいけないなと思いました。
・ぼくは捨て猫。道に捨てられているところを、ある日、女の子が見つけてくれました。今夜は寒くなりそうだったので、なんとか拾ってもらわないと、と思った僕は、うんと哀れっぽく泣いて同情してもらおうと思いました。女の子の手が伸びてきました。しめしめ、これで今夜のミルクは心配しなくてよさそうだ。

P.90
・場所はゲレンデ。スキーやそりをする人々がいて、照明があり、リフトもあるから。
・季節は冬。野外でスキーができるのは冬。
・天気は雪。ちらほら雪が降っているのが見える。
・時間は夜。空が暗く、夜間照明が付いている。
・雪で遊んだり、スキーやそりやスノボをしたりしている。
・雪上を滑る音や、ゲレンデに流れる音楽が聞こえると思う。

P.94
・(1)おにぎりだね。(2)梅干しかな。(3)ずっと走ってるから。
・選ぶ理由を伝えるため、相手が知りたいことに答えるため、自分の考えを理解してもらうため
・私は山の方が好きです。どうしてかというと、山には山ガールがいるからです。
・私は国語の方が好きです。どっちも嫌いなので消去法です。算数の方がより嫌いなので、結果的に国語が好きだと答えざるを得ないということです。

P.96
・日曜日のこと。近所の何もない公園で。太郎と次郎と花子。太郎と次郎がサッカーをしているところに、私も混ぜてと花子が寄ってきたが、素気なく断られた。女なんかとサッカーしてもつまんねぇんだよ。「怒り(田嶋陽子)」
・「翼くーん」「岬くーん」「おーっと、翼君と岬君のゴールデンコンビだぁ」。馬鹿な二人がサッカーをしている。太郎と次郎である。こいつら小学生のくせに、えらく古い話を知っているな。広い公園なのに他には誰もいない。こいつらの馬鹿っぽさがますます強調されるようだ。そんな馬鹿二人を見つけた花子。活発系女子である。クラスでの人気は上々だが、これといった友達はいない。どちらかといえば男子との方が仲が良い。しかし、そこは活発系女子の宿命、男子にはぞんざいに扱われてしまうのである。「おーい、私もやるー!」と馬鹿二人に声を掛ける。「な、なんだよ」。太郎と次郎はまんざらでもない。とはいえ、ここで彼女を仲間に入れるには、太郎と次郎のシンクロが必要だ。太郎だけが、あるいは次郎だけが、先に彼女に許可を出してしまったのでは、男の沽券に関わるのである。こいつら、翼と岬を騙ってサッカーをしているくせに、そういうところは全然シンクロできない。結局無難な手を打つ。「女なんかとサッカーできるかよ」「そうだそうだ、お前下手だろ。つまんなくなるじゃんか」。これで男は互いに面目を保ったのである。そんな男どもの事情をつゆほども知らない花子は当然凹む。ボールの代わりに、近くに転がっていた石ころを蹴飛ばす。このときの花子は、数年後、太郎と次郎が自分を取り合って、そのうち一人がこの世を去ることなど、全く知るはずもないのであった。

P.98
・千枚通しとはさみ
・紙コップ2個、たこ糸5メートル、爪楊枝一本、セロハンテープ少々
・紙コップの底の中央に千枚通しで穴を開けます。爪楊枝をはさみで二つに切ります。たこ糸を紙コップの底に開けた穴から紙コップの中へ通す。紙コップに通したたこ糸をいったん外に引き出し、半分に切った爪楊枝に結ぶ。たこ糸を外へゆっくり引き出し、爪楊枝をセロハンテープで紙コップの内側の底に貼り付ける。もう一つの紙コップにも同じ作業をする。
・人前で話すときはA、紙に書いて説明するときはB
・これから糸電話の作り方を説明します。必要な道具は、千枚通しとはさみです。必要な材料は、紙コップ2個、たこ糸5メートル、爪楊枝一本、セロハンテープ少々です。糸電話は次のようにして作ります。まず、紙コップの底の中央に千枚通しで穴を開けます。次に、たこ糸を紙コップの底に開けた穴から紙コップの中に通します。それから、紙コップに通したたこ糸をいったん外に引き出し、半分に切った爪楊枝に結びます。最後に、たこ糸をゆっくり外に引き出し、爪楊枝をセロハンテープの内側の底に貼り付けます。もう一つの紙コップも、同じように作業します。これで糸電話の作り方の説明を終わります。
・紙コップの作り方。必要な道具:千枚通しとはさみ。必要な材料:紙コップ2個、たこ糸5メートル、爪楊枝一本、セロハンテープ少々。作り方:紙コップの底の中央に千枚通しで穴を開ける。爪楊枝をはさみで二つに切る。たこ糸を紙コップの底に開けた穴方紙コップの中へ通す。紙コップに通したたこ糸をいったん外に引き出し、半分に切った爪楊枝に結ぶ。たこ糸を外へゆっくり引き出し、爪楊枝をセロハンテープの内側の底に貼り付ける。もう一つの紙コップにも同じ作業をする。以上。

P.103
・縦縞であることの説明を抜かしている。縞の幅が同じであることを説明していない。色の順番を説明していない。
・横長の長方形。三本の縦縞、縞の太さは同じ。色は三色、左(柄の部分)から、青白赤。
・絵は省略。
・横長の長方形。横縞、縞の太さは同じ。色は三色、上から、黒赤黄。
・情報は大から小へ。形、模様、色の順。色は端から順に。何についての説明をするか宣言する。終わりも宣言する。
・これからドイツの国旗について説明する。形は横長の長方形、模様は横縞で、縞の太さは同じ。色は三色で、上から、黒赤黄色。これでドイツ国旗の説明はおしまい。

P.106
・分かりましたの前に確認。分からなかった部分を質問すべきだった。電話を切ってからメモを残しておく。
・11月21日日曜日11時からですね。大谷会館ですね。日程は、11月21日日曜日11時からですね。場所は大谷会館ですね。
・電話を受けた人:私。電話の来た日時:9月10日5時半。だれから:田辺さん。内容:高校のクラス会がある。日程は11月21日の日曜日11時から。場所は大谷会館で。
・内容を整理して、ゆっくり分かりやすく、最低限必要な情報を、相手に伝わったか確認。
・高校のクラス会の連絡。日時:11月21日、日曜日。場所:桜井会館。会費:1万2千円。
・もしもしこんにちは、西谷と申します。○○さんのお宅でよろしいでしょうか。お母様はいらっしゃいますか。はいそれでは伝言をお願いできますでしょうか。今度、高校のクラス会を行うことになりました。日時は11月21日、日曜日。時間は11時からです。場所は桜井会館、会費は1万2千円です。おしゃれなレストランを用意していますので、それなりの格好でね、とお母さんにお伝えください。出席するか欠席するかの連絡は○○日までにいただけるとありがたいです。それではよろしくお願いいたします。

P.111
・かえで:あっ犬かわいい。→私も飼いたいな→よしよし、可愛いね→さくらちゃんどうしたの
・さくら:犬怖い。→噛まれる、怖い。→不潔だし→ようやるわ、かえではん
・かえでちゃんと道を歩いていたら、おじさんが犬の散歩をしていました。犬が好きなんでしょう、らんらんと目を輝かせるかえでちゃんに私は引きました。犬は噛むし、私はアレルギーもあるから、嫌いだからです。かえでちゃんはベロベロ舐められながら、犬をかわいがっていました。もうこの子とは友達でいられないな、と思いました。

P.115
・場所はリンゴ農園。みんなでリンゴを収穫しているから。
・季節は秋くらい? リンゴの旬と、連中の服装から判断。
・時間は昼かなぁ…。影が短いから、ということにしておこう。
・リンゴ農家でしょうね。他にも木があるし、トラックで大量のリンゴ運んでるし。
・一番小さな子供は、まだまだお手伝いできないので退屈。

全部やったぞ……。途中退屈で、だいぶふざけたが。小学生向けだけあって随分単調だった。あと、指導のためとはいえ、あまりに形式的に過ぎる感はあった。例えば「これから私は○○について説明します」なんていわないし。「これから○○についてお話しします」くらいでしょう。まぁもちろん、これは次のステップなんだろうけど。

しかし、こんな簡単な本でも、こうやって一つも飛ばさずにやるってのは大変なんだということがよく分かった。日頃、いかに私が適当に本と向き合っているのか、思い知らされたような気がする。

子どものための論理トレーニング・プリント

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