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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

/(^o^)\2017

街を歩いていたら、女性から声を掛けられた。周囲には大勢の人が歩いている。私はその中の一人だ。

とびきりの美人というわけではないものの、小柄で、まぁ可愛い感じの女の子。私の目線に誰かの目線が絡んできたことを察知して、ふとその方を見ると、彼女が私にどんどん近づいてくるではないか。ビラもティッシュも持ってないし、道を聞かれるのか、でもこの人ずっとここで立ってるみたいだし――。頭の中に?がいくつも浮かび上がる。

「あのー、すいません」と言われて、私は立ち止まった。「はい」。「あのー、ワタシうえのキョウカイからきました」。「はい?」。「セイショとかカミサマとかきょうみありませんか」。

カタコトなのである。若い女性に声を掛けられるという希有な事例に思考回路がショート寸前(©小田佳奈子)になっていた私だったが、とりあえずこの場を去らなくてはならないと判断し「あぁ、すいませんすいません」と心からの謝罪と反省の意を示して勘弁してもらった。

宗教の勧誘はこれで2回目。前はオバハンだったが、なかなかしつこくて、ちょっと怖かった。もう同じ轍は踏まん、それが若い女性だったとしても!(宣誓)

それにしても、今はそれほどだけれど、昔はよく外国人に道を聞かれたものだ。もしかしたらそれが宗教の勧誘に変わってきているのだろうか。

今後のためにも、道で声を掛けられやすい男性の特徴を調べてみた。曰く。ひとりぼっち、服装やヘアスタイルが普通じゃない、表情が生き生きしていない、異性にモテなさそう、田舎くさい、おどおどしている――よし、もう分かった、それ以上はやめろ。

勉強になったというかトドメを刺されたというか、これはあれだな、逃れられない宿命なのだなと諦観の境地である。これは勧誘ではない、逆ナンパなのだ、と前向きに捉えて悦に入ろう。おかずですよ、こんなものは。みなさん、さようなら。