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京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

You think I am an easy man, don't you?

最近はほとんど無くなったけど、大学生の頃は本当によく外国人に声を掛けられたものだ。特にバスで並んでいるときが危ない。前方から外人が歩いてくる。そして私のところでピタッと止まる。他にもたくさん人がいるのにどうして、と言いたいが英語が出てこない。このバスはどこそこには行くのか、いや行かないけど、だったらどのバスに乗れば良いんだ、知らねえよ向こうのオヤジに聞いてくれよ、と言いたいが英語が出てこない。こんなのばっかりだった。どの人もそうなんだけど、私の顔を見るなり「あっ、いたいた」みたいな、「あっ、見ーっけ」みたいな雰囲気で寄ってくるのね。

京都駅でいまから東寺に行きたいんだがどうやって行くんだと聞かれたことがあって、説明できないから電車乗り場まで連れて行ってやろうとしたことがある。ところが奴は言った。no money だから walk すると。おいおい、too far to walk だから、by train で you should go だ、と言うが聞かない。よし、それなら map を持っているか、it を show meしてみろ、といって地図を見るが説明できねえ。もうやけくそである。thisがhereで、thisがthereで、thatがthis streetだ、so あとは by yourself、good luck, have a nice trip, see you again, enjoy Japan!! みたいな自分でも自分が本当に大学生なのか疑わしくなるような英語を使ってその場をやり過ごした。

別の場所では、Do you have change?(両替できる?)と聞かれて意味が分からず、210yen(210円ですね)と答えたことがあって、もう二度と人間とは喋らねえと思った。

数少ない会話の成功例としては、鴨川沿いを歩いていたとき外国人一家に四条は向こうかと地図を出して尋ねられ"yes"と答えたのと、金閣寺の近くのバス停にいたときココからどれくらいの距離かと聞かれて"about 15 minutes' walk"と答えたくらいか。こ、これが成功例……?

最近ほとんど無くなったといったが、そういえば去年の年末に、駅で韓国人ファミリーに券売機の使い方をレクチャーしたことがあったな。厳密にはレクチャーできず、代わりに買ってやろうとしたが、彼らの持ってるカードが使用不可で駅員を呼んだのだった。結局何の役にも立てなかったのだが、えらく感謝されて逆に申し訳なかった。

もうお前らが日本語ちゃんと喋れたらええんちゃうんかと思うが、英語を喋れないとこういう悔しい思いをする。