京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

骨が刺さる

柔らかな肉に触れる感触はいうまでもないが、骨の硬さが感じられるのも、また良い。何の話かって、女体である。うわぁ、最低。

今日もいつものように通勤電車に押し込まれていたのだが、ってまさかこの流れは痴漢の話でもする気か? うわぁ、最低。いや、そうじゃないんだ。落ち着いて聞いてくれ。

満員電車を知っていると思うが、ぎゅうぎゅうに詰められていて、身動きなんかとれやしないんだ。きちんと両手も上に上げているし、リュックを前に抱えているから、下半身を前にいる誰かに押しつけたりも出来ないし、っていうかしないし、いや私という男の性質からしても、やはり出来ないのである。だって私は、いわゆるラッキースケベですら「見ては申し訳ない」と思い、見たいという欲望を抑制してしまうくらいのサムライなのだから。このニッポンで藤岡弘と張り合うことが出来るのは私くらいであろう。

ただ、私と背中合わせにお姉さんが立っていて、彼女の肩甲骨とおぼしき骨が、私の身体に刺さって痛かったのである。しかし、その骨の鋭さによって、かえってお姉さんの身体の華奢なことが伝わってくる。あぁ、と思う。

柔らかくても良い、堅くても良い、濃い顔も美しい、薄い顔も美しい。生物としてプログラムされているから仕方ないが、どうしてこうも女性が魅力的に思えるのか。何なら自分が女になりたい、と思う男がいるのは、もしかするとこういうわけか。だとしたら、そういう人たちは逆に極めて男性的だな、と思う。