京都鴨川藝術大学

Kyoto Kamo River Imaginary University of the Arts

『狼狽 不透明な群像劇』

『狼狽 不透明な群像劇』 八嶋智人 姜暢雄 ほか

2017年6月10日 17:00開演 近鉄アート館

カムカムミニキーナとかいふ劇団の芝居を見に行ってきた。うーん、苦手だった。

雑誌記者の女の子が、ベストセラー作家のゴーストライター説を確かめるべく、とある村に潜入する、というお話。実は○○は××だった!! いや、本当はそうじゃなくて、アレがアレで――というのも嘘で、というのが嘘で、さっきの嘘が事実なんすよ、っていうのが嘘なのだ! という内容を虚実入り乱れる感じの演出で展開していく。

話が二転三転しても理解できないことはないんだけど、どうでも良いよという気持ちが立ってしまい、四転五転する頃にはすっかり筋を追いかけるのを止めた。演じてる方は楽しいんだろうけど、エピソードとしてのメリハリがないのと、お金が掛かっていないのとで、ほんと学生演劇という感じだった。笑いの部分も顔芸のような短絡的なものばかりで、しかもしつこい。先に仕込んだタネを弾けさせるような器用な芸当は一切皆無。

上演後のアフタートーク(という名の販売促進会)で、各地に残る伝承とか何とかをモチーフに本作を作り上げたという解説があったが、作品の面白さには全く結びついていないと思う(草薙剣の伝説が残る神社は、狼をまつっている、というトリビアが一番面白かったです)。そんな風にインテリぶる割には、作中で2回「汚名挽回」と堂々と間違っているんで、なんだか底が見える感じ(インテリぶるっていうか、早稲田卒のインテリじゃん)。劇団員で誰か突っ込む奴がいなかったのかな。

途中からは劇団にいた唯一可愛い女の子をぼんやり見ていたんだけど、顔に比して声が低く、役だから仕方ないんだろうけど真面目なことを真面目なトーンで言うだけで、演技が好きじゃなかった。

会場に升毅が来てて、めちゃくちゃ足が細かったのだけが印象的。この劇団、私は今回限りで遠慮させてもらおうと思う。